滑稽 ページ4
彼らが戦っているであろう場所へと足を早める。
次第に金属のぶつかる様な音は大きくなってきて、そこに着いた。
『…へぇ、面白いじゃない。』
そこはいつか見た惨劇を思い出す様な光景が広がっていた。
しかし死人はでておらず、手足の切断などの致命傷も負ってはいないが、血塗れになりながら果敢に月雪へ向かっていく姿。
柱の名前も伊達ではない様だ。
私の気配に気付いた月雪が声を掛ける。
月「あ!おはようAちゃーん!!
よく眠れたかな?それにしてもいい髪色だねえ!
まぁ、じゃあ早速だけどお片付け手伝ってくれないかな?僕1人じゃちょっと大変でねぇ。」
彼はそう言っているが流血や傷を負った様な痕跡は見当たらない。
大方楽しみを取っておいたのだろう。
『…ええ、勿論。お片付けには慣れているの。
楽しんでやりましょう。』
私はそういうと、1番近くにいた風柱と伊之助に刀を向ける。
風「あァ?テメェやんのかァ?」
伊「テメェ!殴ってやる!!」
『2人ともそんなボロボロになっちゃって……ちゃんとゴミ箱に捨てないと駄目ね。
天の呼吸 壱の型 暁』
流石は鬼になっただけ、力や俊敏さが増している。
かなりのスピードを誇っていた風柱も殆ど動けていない。
あぁ、気分が良い。
散々私をコケにしてきたのにその私にこんなに押されているなんて。
彼らは一体どんな気持ちかしら?
もっと痛ぶりたい、苦痛に歪む顔を見たい。
そんな思いが心の底から溢れて止まらない。
『アハハハハ!!もっと歪んだ顔を見せてよ!今どんな気持ち?ねぇ!』
私の抑えきれなくなった高笑いが夜闇に響く。
あぁ、滑稽ね。
貴方達も、私も。
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流花*。゚+(プロフ) - Zeroさん» コメントありがとうございます!返信遅れてしまい申し訳ないです。条件、どうしましょう←(まだ考えてない)気分で作っているものなのでその時思いついた物になるかと思います!!なかなか更新できないですが、チラッとでも見てくれると嬉しいです! (2020年9月13日 7時) (レス) id: 740beba36d (このIDを非表示/違反報告)
Zero - エンド分岐とても面白いです!夢主ちゃんこれから喰われるかもしれないのですが、喰う代わりの条件を月雪に与えるのですか?「アイツらだけは許せないから代わりに復讐してくれ」な感じで。 (2020年7月13日 21時) (レス) id: 8b3c4733c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流花*。゚+ | 作成日時:2020年5月24日 21時