私の部屋 ページ12
「ここだよ！」
そう言って焦凍くんはある襖を指した。
そういえば、冷さんが私の部屋は焦凍くんの隣だと言っていた気がする。
『冷さん』
「何？Aちゃん」
『私の部屋、たしか焦凍くんの隣だと言っていたと思うんですが……』
恐る恐る聞いてみると、今思い出した！っと言う感じの顔をして、右側の部屋の襖を開けた。
「Aちゃんの部屋、ここで良い？」
『はい』
襖の先には10畳の部屋が広がっていた。
そして、その奥にはさらに襖があり、襖を開けると
お館様のご自宅の庭に似た風景があった。
たった一度だけだったけれどお館様のご自宅に招かれたことがあった。
そのときに、忘れないようにじっくりと屋敷を見て、記憶に刻み込んだ。
少し違うけれど、あまりにも似ていて、思わず泣き出しそうになった。
「Aちゃん！ぼくのへやにいこう！」
『……！』
危ない危ない。今世の私にはこの風景は見覚えのないものだから、急に泣き出したら不審に思われる。
『うん、お待たせ』
そう言うと焦凍くんは無言で私の手を握った。
さっき部屋に入るときに離れてしまったらしい。
焦凍くんの部屋に行くと何枚かのDVDを持って、リビングへ移動した。
「……お母さん。お父さんは？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小雪(プロフ) - 碧佳さん。ありがとうございます！今のところ幼少期が終わったら設定をのせる予定です。 (2020年2月9日 16時) (
レス) id: d2a4995c6e (このIDを非表示/違反報告)
碧佳 - 小雪さん» あの、設定があるなら欲しいです。夢主ちゃんの容姿とかを説明していただけると嬉しいです。更新頑張ってくださいね！ (2020年2月9日 15時) (レス) id: f33055e332 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - イマツギさん。ありがとうございます！更新できるようにがんばります！ (2020年1月19日 21時) (レス) id: d2a4995c6e (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 早く続きが見たいですね！更新頑張ってください！ (2020年1月19日 19時) (レス) id: e522761e6b (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - ベルさん。ありがとうございます！がんばります！ (2020年1月14日 20時) (レス) id: d2a4995c6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：有紫亜 | 作成日時：2020年1月13日 9時
