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あれからというもの、なんとなく学校で彼らを探してみているが全く見つからない。
2年生は全部で6クラスあるからそれとなく覗いて見たりしたけれど深緑の髪色なんていなかったし、前髪が長い人もいなかった。
違う学年なのかな、そう思い私の数少ない友達で、他学年に顔の広いユソンちゃんに聞いてみたけど、全然分からないらしい。
YS「Aが人に興味持つなんて珍しいね。あんたよく分からない神様しか興味無いんだと思ってた。」
『別に、興味があるわけじゃないんだけど…』
YS「ていうか、よく考えてみたらうちの学校髪染めるの禁止じゃない？ほんとに深緑なんて髪色してたの？」
言われてみれば、そうだ。
うちの学校はピアスもOKだし制服を着崩すのもOKなのに、なぜか髪を染めることに関してはすごく厳しい。
去年それで停学をくらった人もいるとかいないとか。
『……見間違いだったのかなぁ』
窓も閉まってたし、日光の加減てわけでもなさそうだし…
YS「特徴だけじゃなくて、名前とか知らないの？今日部活の先輩に聞いてくるよ。」
ユソンちゃんにそう言われて、2つの名前を思い出す。
『………確か、ヘチャンと、ジェミニ、』
私がその名前を口にした瞬間、各々別のことをしていたクラスメイトが一斉に私達に振り向いた。
目の前のユソンちゃんも目を見開いて固まっている。
『…え、えと、』
どこからどう見ても異様な雰囲気。息をするのも躊躇うような鋭さがある。
YS「………A、ほんとなの、？」
ユソンちゃんが酷く掠れた声で聞いてくる。
顔も真っ青。ちらりと周りを見渡してみると他のクラスメイトの顔も真っ青だった。
『わ、わかんない。確かにそう呼んでたはず。ねぇ、ユソンちゃん、どうしたの？』
震える彼女の肩に触れようとした手がユソンちゃんによって振り払われる。
『っ、』
YS「アドニス、様、」
ギリシャ神話に全く詳しくない彼女の口からつい最近読んだ本の哀れな少年の名前が出てきて、私は戸惑う。
ユソンちゃんの目は確実に私を捉えている。
教室の外では風が生き物の唸り声のような音を立てて吹いている。
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ゆうき(プロフ) - ドリムの子達でギリシャ神話読めるとは💚最高さがて悶え中です！素敵な供給ありがとうございます (4月1日 2時) (
レス) @page1 id: 466922bcc4 (このIDを非表示/違反報告)
- 神話系大好き！！ (3月28日 22時) (レス) id: e69a2fd2c3 (このIDを非表示/違反報告)
にゅ(プロフ) - ドリーさん» ご指摘ありがとうございます(T^T)引き続き楽しんで頂けたら幸いです、、！ (3月28日 18時) (レス) id: 4ed3a97a79 (このIDを非表示/違反報告)
ドリー(プロフ) - すみませんオリジナルフラグが付いてますよ‼️ (3月28日 13時) (レス) @page8 id: 64f588d139 (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しみ (3月28日 13時) (レス) id: 6ea9e976aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゅ | 作成日時：2024年3月27日 23時
