参 ページ4
『お前は…ッ!! 鬼 の ッ 、…』
「如何にも。私は鬼舞辻無惨。」
何故、此奴がここにいるの、
なぜ私が稀血だと言うことを知っているの、
抜刀し、一歩足を引いて『鬼舞辻無惨、さっさとくたばってくれるかしら。』なんて、強気で掛かる。
本当は怖くて堪らない。
柱がこんな弱くてどうなんだ、と批判されるだろう。だけど、だけど、怖くて堪らない。
かたかた、と刀が揺れる。
「私直々に鬼になるよう命令しに来たのだ。異論は認めない。さっさと此方に来い。」
私の中で何かがきれた。
『巫山戯るな!!!!!!異論?最初から鬼になる選択肢なぞ有りはしない!!!!!!くたばれ!!!!!!』
気付いたら
考え無しに、突っ込んでいた。
ーーーーーーーーーーーーーー
「 柱と言うものは口程でもないのだな。心底残念だ。私が殺 す価値もない。苦しめ。 」
血が、止まらない。
このままじゃ、目の前の此奴を逃がしてしまう。
でも、立ち上がろうにも力が入らない。
『ま、て…ッ…!』
かひゅ、と肺に血が入りぼこぼこ、と音が鳴る。
血が込み上げてくるのを感じると共に、タヒ、と言うものも近く感じる。
鬼舞辻無惨はいつの間にか姿を消してしまっていた。
嗚呼、あの時無一郎と喧嘩しなければ…。
否、無一郎と喧嘩して、良かったのかもしれない。
被害は私だけで収まった。
『よ、かっ…たぁ、』
無一郎が、怪我しなくて良かったなぁ、
そんなことを考えながら、重くなっている瞼をゆっくり閉じていく。
最後に聞こえたのは、
「A!!!!!!!!!」
愛しい彼の声だった。
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恋好(プロフ) - ここあ。です。さん» そう言っていただけて嬉しいですッッッ(´nωn`)完結目指して頑張ります!!!!!!!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!! (2020年3月13日 0時) (レス) id: f8672041a0 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ。です。 - あぁ、、すき(( 更新頑張って下さい!!\(`・ω・´)ファイトォ← 次回も楽しみに待ってます! (2020年3月11日 23時) (レス) id: 5561888888 (このIDを非表示/違反報告)
理穹 - すごい好きです、この作品!無一郎が健気…!更新頑張ってください、応援してます! (2020年3月11日 23時) (レス) id: 67551748aa (このIDを非表示/違反報告)
恋好(プロフ) - わー!!!ありがとうございますー!更新少しお待ちくださいね!! (2020年3月4日 23時) (レス) id: f8672041a0 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - こーゆー作品好きです! (2020年3月4日 23時) (レス) id: ea8e5cf766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋好 | 作成日時:2020年2月28日 17時