気付かされて ページ34
『いないよ、この部屋から男の人感じられる?(笑)』
矢「いや、わかんないでしょ(笑)いるかもしれないじゃん、いい感じの人とか。
誰かに狙われてたりして雰囲気良い相手とか」
その言葉を聞いて、ハッとする。
そういえば今日優斗達と飲んでたんだ。そこで大光に向き合うと決めたばかりなのに。
でも、これも全てタイミングの問題だと思い込むようにしたい。
少しの沈黙が出来てしまうと矢花くんが、
矢「ほら、少し考えたほうがいいのよ、会ってなかった期間もあるわけだし、Aちゃ んがずっと俺に好意あるとは思いたいけど、思えないし。…引き離したの俺だし。」
優しい矢花くんは周りの人間まで考えられる。
私はどうだろうか。欲のまんま目の前しか見れていないのではないか。
なんだか情けなくなった。
明らかに暗くなった私に対して矢花くんは、
矢「Aちゃんは言われた言葉を素直に受け止めて考えられる優しい女の子だね、俺はもう逃げないからゆっくり時間かけたらいいよ。」
なんて優しい言葉をかけてくれた。…もう逃げないの意味がわからなかったけれど。
『お風呂、先行ってくるね。上がったら髪乾かしてくれる?』
矢花くんは、「もちろんだよ、行ってらっしゃい」って微笑みながら言ってくれた。
ちょっと冷静になろうと思いながらお風呂場へ向かった。
179人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そると(プロフ) - サボテンさん» サボテン様 コメントありがとうございます!今後も楽しんでいただけるように書かせていただきますので、よろしくお願いいたします! (2022年2月7日 17時) (レス) id: efd45746ba (このIDを非表示/違反報告)
サボテン - いつも読ませていただいております。更新されていると嬉しくなります。矢花くんや大光くんとの今後の展開を楽しみにしております。 (2022年2月7日 1時) (レス) @page35 id: 430e7a2ab4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そると | 作成日時:2021年10月11日 21時