久しぶりの感覚 ページ25
想像していなかった矢花くんの言葉に腕の中で固まる私。
それを察したように矢花くんは抱きしめる力を強くしてくる。
『…矢花くんは今どういう顔してるの。』
矢「わかんない。けど気持ちが一緒だったことで緩んでるのかも。Aちゃんが泣いてて申し訳ないけど」
少し微笑んだ声色の矢花くん。一気に幸せになる。
『会いたかったよ本当に』
うんうんって聞きながら顔を覗き込む矢花くんは今まで以上に優しくてかっこよかった。
矢「こんぴーと会ってる?」
『ううん、ライブ行ったら会っちゃうと思って避けてたから会ってない。よく連絡は来てたけど』
矢花くんはわかりやすく「俺のせいで」な顔をするけどそんなの痛くも痒くもない。今会えているのだからそれでいい。
矢「1回こんぴーに言われてさ、曖昧な感じでAちゃんと離れたら可哀想じゃんって。初めて怒られた。」
そういえば1回こんぴーに相談したことがあったなと思い出す。
『1回、苦しかった時にこんぴーに相談乗ってもらったことがあって。その後かもね』
何気なく話すと矢花くんから
矢「その時さ、こんぴーと何もなかったの?手繋いだりハグしたり
…キスしたり。」
なんでそんなこと気にするんだろう。
『抱きしめてもらったことがあって。それは泣いてる私を泣き止ませるためのものであると思うけど』
なんか言い訳してるみたいになっちゃった ってあたふたすると
矢「そっか、ハグだけか。よかった。アメリカだと挨拶だもんね」
なんてわけわからないことを言う。
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そると(プロフ) - サボテンさん» サボテン様 コメントありがとうございます!今後も楽しんでいただけるように書かせていただきますので、よろしくお願いいたします! (2022年2月7日 17時) (レス) id: efd45746ba (このIDを非表示/違反報告)
サボテン - いつも読ませていただいております。更新されていると嬉しくなります。矢花くんや大光くんとの今後の展開を楽しみにしております。 (2022年2月7日 1時) (レス) @page35 id: 430e7a2ab4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作成日時:2021年10月11日 21時