人魚と王子と永久の愛と (ページ24)

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廊下で会った後輩たちと少し話をしていた

利益を第1とするオクタヴィネルにいる以上フロイドも例外ではなく、相手に求めるのは面白さだ

ウツボとエビの関係はまさにそれだ

本来エビはウツボの口の中を掃除し、その代わりウツボはエビを守る

フロイド、ジェイドは監督生を含む他の人へは楽しませてくれることを求め、その対価として守る

所詮は本能に生きる生物たち

利害関係でしかないんだ

そんな中でもアズールについて行くのは絆のようなものだろう

俺がその中に入れているかは知らないが、それなりにいい関係は築けていると思うが

監督生さんが本当にフロイドを好きなのかはどうでもいい
フロイドがそちらに興味を持っていないから。

そんなことを思っていると後ろから圧がかかった

｢なんだフロイド。｣

普段人と戯れることはないため、フロイドだとすぐ判別が着く

フロイド｢なーに勝手に居なくなってんの～？
オレ探したんだけど～～。｣

あ、そーいやフロイドが席を離れた間に俺勝手に出てきたんだった

｢そうか。それは悪かったな。｣

20cm程低い俺に対して後ろから抱きついてきている
いや、垂れかかっているだけだろうか

｢重い。｣

フロイド｢人に心配かけといてそれかよ。｣

心配してくれるのは有難いけど過保護なんだよな

｢ウツボだろ。｣

フロイド｢人魚だ。｣

｢人じゃないじゃん。｣

フロイド｢黙れ。帰るぞ。｣

そう言って引き返す

｢じゃあなお前ら。
モストロラウンジで待ってるからな。｣

それだけ後輩たちに言っていく

人にのしかかった状態では歩きずらいらしく、持ち上げやがった。俵担ぎだ

｢フロイド～。今日は部活行こうね。｣

軽く背中を叩きながら言う

フロイド｢部活～？だるい。｣

｢ホリデー入るし、さすがに出なきゃ。｣

フロイド｢だるい。｣

はー？何この駄々っ子
可愛いくなかったら許されてないんだよ

｢あーあー。フロイドとバスケしたいなあ。｣

フロイド｢えー？オレとバスケしたいの～？
いいよ～？部活行こっか～。｣

この駄々っ子扱いやすいんです。

可愛いでしょ