人魚と王子と永久の愛と (ページ21)

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フロイド｢眷属になればずっと一緒にいれるって言ってたのに。｣

俺についてくるなら二度と皆とは会えないようなものだ
それでもいいのか

｢世俗と離れてもか？｣

フロイド｢いいよ。｣

本当にそんな覚悟があるのか。

｢まあ、卒業まで時間はある。｣

布団に潜り丸まっているフロイドを背に部屋を出る

談話室へ向かう

お湯を沸かしお茶を作る

俺は俺であって俺ではないのかもしれない

この肉体は生物としての型でしかなく、魂は違うかもしれない。
俺の意思はこの肉体の持ち主と違う可能性もある。

転生と仮死を繰り返す以上、そういうことも有り得る。

俺らは離れた方が幸せになれるんだ

未来は悲しいものでしかないだろうからな

暫くは茨の谷に世話になってもいいかもしれない

あの辺は近い生物がいるからな

｢もうホリデーか。｣

あと数日でウィンターホリデーだ。

4人で迎える2度目の年末年始

誰かとこう騒ぐのもあと数年で終わりだ

その後はまた仮死と転生を繰り返すだけ
またいつか、学園に来るかもしれないな。

その時はそのときで友人とやらを見つけよう

茨の谷の王が入学するタイミングに合わせると良いかもな。

はあ

寂しくなるな

学生のうちだけでいい

その後は離れてくれて構わない

今はそばにいてくれ

これは俺のわがままだ