フロイドくんは小鮫ちゃんを構いたい (ページ10)

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２限目は飛行術

海上がりとはいえ、アズールジェイドと違い運動神経のいいフロイドは一限目のこともあり上機嫌で地面から1mのところを飛んでいる。

魔力やら体力やらが少ない俺は飛ぶのは上手くても長時間は飛べないので休み休みで飛んでいる。

と手を引かれた

｢ちょっ、おい、フロイド
危ねーだろ｣

横スレスレに飛んできて俺の手を引く

フロイド｢こっち乗って｣

乗って？首こてん
じゃないの
危ないの理解してください

満足げで不満げに首を傾げるフロイド

｢わかったよ。手離して。｣

手を離してもらい、フロイドのホウキへ手をかける
高度が下がったところで自分のホウキを捨て、フロイドのホウキに両手をかけ、乗る

フロイド｢じゃーあ、ひとっ飛びぃ｣

そう言って高く飛んでは回転を繰り返す

俺が乗ってる時にしか高く飛べないからって人の魔力使ってまで暴れんなよ

キャー！！とでも言うべきなのだろうが、そんな声すら出ない。強いて言うならうっという声だろうか
気を失う寸前になりながらも必死にこらえる

フロイド｢え？小鮫ちゃん怖いの？なら辞める｣

飽きたのだろう。地上へ戻ろうとする。

息を整え、構える

ホウキが地面に近くなった時、先程落としておいたホウキを引き寄せ、地面へ飛び降り、

ホウキでフロイドを殴る

ゴフッて音ともにフロイドは飛んで行った

｢ホームラン｣

今日も調子がいいですねAさん。

なんて思っていたら後ろには笑顔のバルガス先生がいた。

バルガス｢おー、綺麗に決めたな。
後で回収しとけよ。｣

やべ、先生に怒られる
と思ったが、バルガス先生はバッティングが綺麗だったことを褒めてくれた。
先生、それでいいんですか

｢了解です。｣

お咎めなしラッキー