フロイドくんは小鮫ちゃんを構いたい (ページ32)

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けーくんから連絡が来た

『犯人サバナクローのラギーくんだった。
寮ぐるみだから大変そ～』

能天気に聞こえるな
サバナクローなのはおおかた分かっていたし、実行犯がコバンザメちゃんなのも予想は着いていた。
あとはどう吐かせるか。

と思ったが、ライバルが減ればオクタヴィネルが勝つ可能性が上がるのも事実。
生憎俺は正義の味方では無いので目を瞑るのもありだろう。

フロイド｢悪い顔してる～～。
なんか面白いことでもあったの～～？？｣

ベットで横になりスマホを触る俺を上から覗き込んでくる。体制的には床ドンみたいな感じだろう。

｢色々と起こりそうだよ。｣

フロイド｢ふーん。｣

興味はないようだ
反応がはっきりしているから話題を変えるタイミングが楽だ。

｢マジフト大会のことだけど、俺のホウキに乗るか？｣

と聞けば、ぱあっと見るからに笑顔になる
こういう無邪気な顔も可愛いんだよな

フロイド｢い～の～～？？
楽しそ～じゃ～～ん。｣

余程興味を引いたのか顔が近い
男の俺が見てもわかる
こいつはかなりの美形だ。

｢今まで通りフロイドとジェイドでDuo組んでくれてもいいけど、俺がフロイドを拾って俺らで組む。
一気に奇襲をかけることになる。いいか？｣

フロイド｢たまには面白いかもね～。｣

Aと組むのか～～

とかなんとか
小声で何か言ってあるがあまり聞こえなかった

170はこいつからしたら小さいのかもしれないけど小鮫ちゃんだの呼ばれてたのに、急に名前で呼ばれるとな。なんか照れるな。

顔に熱が集まるのを感じた俺はフロイドの頭の方に手を回しぎゅっと引き寄せた

｢二度寝すんぞ。｣

フロイド｢まじ～～？？珍しいね～～。
いいよ～～～。｣

じゃあ寝よっか

なんて言って布団に入ってくる

今日はフロイドが俺の抱き枕だ