フロイドくんは小鮫ちゃんを構いたい (ページ28)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:75,511 hit

28 ページ28

アズールがなにかしでかすのであれば俺らは尻拭いをする必要も出てくる。
完璧主義のアズールと言えど1人でできることは限られてくるからな。

授業後すぐに怪我をした生徒の情報をまとめてみる

どれも成績優秀と言うよりは魔法が強かったり運動神経が良かったりする生徒ばかり。

マジフトの有力生徒を狙っているのか？

そう考えればイグニハイドやオクタヴィネルを覗いたところに生徒が固まっているのも納得が行く。

が、サバナクローの生徒がいない

何故だ

何故サバナクローを避ける必要があるのか
ディアソムニアに続き強いサバナクローを潰しておかなければオクタヴィネルみたいな所は勝てやしない

サバナクローが主犯とすれば

同胞を討つのを躊躇ったとすると納得が行くのではないか

けど、アズールは何故？
それに関わっているのか？

フロイド｢なーに考えてるのぉ？｣

自室の机に向かい書類をまとめる俺の横から顔を出すフロイド
構ってほしそうな顔でこっちを見てくる

｢アズールの事だよ。
厄介事にならないといいけど。｣

そう答えると急に不機嫌になった

フロイド｢他の男のことかよ。｣

そう言ってベッドへ崩れ落ち枕に顔を埋める

｢他の女よりはいいんじゃない？｣

フロイド｢そーだけどさぁ。｣

ﾋﾟｺﾝ

メールか

ケイト『トレイくんが怪我しちゃったみたい
怪我人多発中だけどAちゃんは大丈夫？』

ついにトレイ先輩までもか
オクタヴィネルには手を出さないとは思うが、やる気になると厄介なフロイドは狙われる可能性もある。
早めに止めたいところだが、俺には力はない。

どーしたものか

『今どこにいるかな？お見舞いがてらその件について話し合いたい。』

ケイト『寮のトレイくんの自室で休んでもらってるよ。Aちゃんが来る～って言ったらトレイくん喜んでるよ～！

やっぱその件怪しいよね。リドルくんも同感だってさ。じゃ、待ってるね～。』

メールでもチャラさを崩さないところに尊敬します。

｢フロイド。出かけてくる。
枕貸してあげるからいい子にしててね。｣

そう言えば俺の枕を抱き枕替わりにして寝だす

俺は名簿を手にハーツラビュルへ向かった