フロイドくんは小鮫ちゃんを構いたい (ページ20)

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そうして放課後には部活へ顔を出しながらハーツラビュルに顔を出していた

トレイ｢A。今回はお前のとこのフロイドが邪魔しに来ないけど、ジェイドに頼んだのか？？｣

当日の準備後片付けについて話を聞いていたら、トレイ先輩がそんなことを言い出した。
爽やかで頼りがいのある先輩だが、二人称がお前なのがギャップだ。キュンキュンしちゃうよ。

フロイドに関しては何も言っていないので、今回は諦めたか普段いるような場所に居ない俺の事を探しているのか。
後者だな。

｢フロイドかぁ。多分俺の事探して校内駆け回ってますよ。｣

トレイ｢帰った時に締められるんじゃないか？
大丈夫か？｣

なんて笑いながら言われても、締められると思いますよとしか言いようがない。

｢大丈夫ではないけど躾けます。｣

トレイ｢まあ、頑張れよ。｣

さわやかに笑っているがこの先輩は助ける気は無いのだろう。いや、助けてなんて言った日には周囲のものからシャットアウトされそうだ。
物腰が丁寧なトレイ先輩やジェイドみたいなタイプは愛した人を物理的な今で自分だけのものにしそうだから怖い。

あくまで偏見だが。

｢トレイ先輩は恋人とかいるんですか？｣

勢いで聞いてしまったがここは男子校。
校内恋愛をしている人は稀にいるが遠距離恋愛をしている人も珍しい。

トレイ｢いると思うか？｣

眉を傾けてそう笑うが、先輩なら外にひとりやふたりは居そうですよ
なんて言葉を飲み込む

｢誠実そうなので。｣

トレイ｢そう見えるか？
外にいそうなのはケイトとかだろ。｣

けーくんは意外と彼女作らない気がするなあ
相手が期待しても友達の範疇までしか踏み込ませないタイプ。そこに踏み込めた人だけがやっとで付き合えるのだろう。

｢ここが共学だったら先輩モテモテでしたね。｣

ここの学校にいる人たちはモブを除いてみんな顔がいい。入学基準に顔面偏差値もあったと思ってしまう。
なぜ俺は入学できたのか。

トレイ｢そうか？
俺なんかよりモテるやつ沢山いるだろ。
ケイトにサバナクローのレオナくんとか。
リーチ兄弟もな？｣

確かにみんな顔がいい。
けど、性格に難がある人達の集まりでもある。

｢性格ですよ。｣

レオナ先輩もリーチ兄弟も優しいは優しいが、トレイ先輩の爽やかさは桁違いだ

ね？先輩

油断してたら食べられちゃうよ？