フロイドくんは小鮫ちゃんを構いたい (ページ13)

今日:23 hit、昨日:0 hit、合計:75,530 hit

13 ページ13

午後の授業は錬金術のため、教室へ向かう

錬金術はクルーウェル先生のため、好きな授業のひとつだ。
見た目といい声といい非の打ち所のないクルーウェル先生。厳しいため生徒人気はそこまで高くないが個人的には大好きだ。

まあ、俺が優等生だからってのもあるのかな。
怒られるようなことはしないからね。

チャイムがなり授業が始まる。

あれ、フロイド来てないな
まさかだが食堂で干からびてるのか？

クルーウェル｢フロイドリーチが居ないようだな。
Aあいつは休みか？｣

え、俺に振ります？？
まあ、いつも一緒にいるから聞かれるのは分かるけど

｢学校には来てます。多分食堂で干からびてるのかと。｣

干からびている
と静かに繰り返したあと顔を上げ俺に

クルーウェル｢連れてこい。｣

と言った

なら休みか
と言って欠席にすればいいじゃないですか
と文句を言っても仕方ない

｢魔法の使用は？｣

クルーウェル｢特別に許可する。｣

そう言って悪い笑みを浮かべる
さすがクルーウェル先生
先生のそういう顔好きですよ

了解です
許可は降りた

魔法を使い普段より早い速度で廊下を走り抜ける
食堂を見渡せば、先程座ってた席に項垂れているフロイドが1匹

｢授業だ。行かぬのか？｣

返事がない
今日は疲れたしそう長くはかけられない
が、30秒もあれば教室へ戻れるだろう

｢返事がないとはそういうことだな。｣

と言い魔法をかける

｢箱庭で踊れ-jast a doll-｣

ピクっとフロイドの方が動いた
魔法が効いたみたいだな

｢錬金術の授業だ。教室へ向かって静かに走れ。｣

そういうとフロイドは起き上がり走り出した。
じゃあ追いかけますか

魔法で加速をかけながら追いかける
こうでもしないと追いつかないほどあいつは足が早い。

｢止まれ｣

教室前で止め、静かにドアを開る

｢連れてきました。｣

クルーウェル｢グッドボーイ。早かったな。ご苦労。｣

うっすらと笑みを浮かべる先生

その後は静かに授業を受けた