three episode ページ4
（人1)side
私の父は私が８才の時、急に私と母を残していなくなった。まだ小さかった私を母は寝る暇も惜しんで働きづくめで育ててくれた。
それがたたって、病気を起こし入院した。
そして、私が10才の誕生日を迎える前に、
他界した。
私は、祖母に預けられ、
そして、11才の春、祖母も他界した。
原因は、過労。
行く宛のない私は施設で16まで暮らした
16で一人暮らしをし、働ける場所を探し、お金をため、17でこの江古田高校に転校生として入った。
ずっと一人だった私に人としての生き方を忘れた私に友達なんか必要ない。
今も、これからもずっとそうやって生きていく
（人1)：＊「風のようになれたらいいのに・・・」
快斗：「なぁ〜にボーッとしてんだ？」
（人1)：「黒羽君。どうして・・・」
快斗：「快斗でいいよ。俺も（人1)って呼ぶから。青子が心配してんぞ。」
（人1)：「・・・」
快斗：「なんかあるなら俺や、青子に頼れよ。出来るだけの事はしてやっから。まぁ、紅子は別だけどな。」
（人1)：＊「・・・小泉紅子・・・」
紅子の言葉を思い出す。
紅子：「そのうちあなたなんか目にも写らなくなるわ・・・」
（人1)：＊「そんなの分かってる。私の人生なんか誰の目にも写らないから・・・」
快斗：「・・・・」
（人1)の前に手を出し、ポンッとウサギの人形を出す。
（人1)：「これ・・・」
快斗：「それ、（人1)にやるよ。それ、持ってると明るくなれるおまじないかかってんだ。」
（人1)：「・・・おまじない・・・」
快斗：「ほら。」
（人1)の手首をつかみ歩き出す。
（人1)：「あっ、ちよっ・・・」
快斗：「一緒に昼飯食うぞ。」
お昼ご飯を一緒に食べる。
（人1)：＊「久しぶり・・・誰かと一緒に食べるなんて・・・」
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作者名：めぐ | 作成日時：2019年4月29日 13時
