あなたを愛す JK (ページ14)

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14話ページ14

あの日、私は浮かれていたのだ。

最近、人気が出てきたため仕事がぎっしり詰まってオフの日が無かったのだが、広告の撮影で手違いがあり延期になったため、突然オフとなったのだ。

久しぶりに街でも歩こうかと思ってブラブラしていると、知らない女の子に

「すみません。
Floraのリアさんですか？」

と聞かれたのでつい、

『はい。
それですよ！』

と答えるとやっぱり！とその子は嬉しそうにファンなんです、と言ってくれた。

「写真、お願いしてもいいですか？」

と可愛らしく言うので

「いいですよ～」
と言って、1枚写真を撮ってあげた。

それが、間違いだったのだ。

どうやら、その子が写真をインスタに上げてしまったようで、ファンに居場所がバレてしまったのだ。

どうしようと、あわあわしていると

？「こっち！」

『えっ、っちょ？』

と人気のない所に連れてこられ、誰だろうと思っていると、

JK「大丈夫ですか?」

『ジョングクさん！』

なぜと聞くと、

JK「僕もたまたまオフで買い物に来ていたら、リアさんがここら辺にいると話している子達の声が聞こえて、それで……」

『あぁ……
ありがとうございます！
助かりました。』

JK「いえ……
でもこれからは、気をつけた方がいいですよ。
今回みたいに上手くいくとは限りませんから。」

そういうジョングクさんは、バレない変装の方法などを教えてくれて、

JK「とりあえず、帽子と上着を買いに行きましょう」

『えっ？』

と聞き返すと、

JK「そうじゃないと、人が集まってきて帰れませんよ？」

と大きな目をクリクリさせて顔を覗き込んできた。

JK「さぁ、行きましょう」

と、大きなショッピングモールに入っていくので、

『バレるんじゃ……』

と言うと、

JK「堂々としてれば意外とバレませんよ」

自信満々で言うので、

『詳しいんですね』

と聞くと、

JK「ヒョンの受け売りですよ」

と笑って返してくれた。

ジョングクは、オシャレなお店を沢山知っていてこれが似合うと帽子とジャケットを選んでくれた。

JK「これで無事に帰れると思いますよ」

『ありがとうございました』

JK「……あの」

『はい？』

JK「良ければ、カトク交換しませんか？」

『え？』

JK「あ、あの、無事に帰れたのか気になるので……」

『分かりました！
ぜひ、交換しましょう!!』

JK「いいんですか!?」

と目を輝かせて言うので

『もちろん』

と返し、カトクを交換した。