可愛い二人【JUMP×JUMP】

可愛い8 ページ8

俺の返事も聞かないで、

いのちゃんは俺の体をソファーの背もたれに押し付けた。


「い、いのちゃんっ」


いつもみたいな優しい抑え方じゃなくて、

何も愛情もないような押しつけ方。

い、痛い……


「ん……！？ふ、ぁ…」


そうしたら、突然いのちゃんが俺の唇を奪っていった。

キスで触れるだけじゃなくて、唇の表面も時々いのちゃんの舌で舐められている。

気づいたら、俺は酸素が足りなくて口を開いた。

その瞬間にいのちゃんの舌が俺の口内を掻き回す。


「い、いの…ちゃ…っ…ぁ」


荒々しいキスに、脳内が真っ白になってしまう。


どのくらいキスをしていたのか分からないけど、

いつの間にかいのちゃんに強く抱きしめられていた。


「大ちゃん、ごめん…っ。俺…」


俺にしたことを後悔しているのか、いのちゃんの手がすごく震えている。


「俺、大ちゃんが他の奴とキスしてるの許せなくて……！山田に嫉妬してた…」

「いのちゃん、俺の方こそごめんね…！もう絶対、いのちゃん以外とキスなんてしないから！」


ギュッと抱きしめられていた感覚が少し弱くなって、

いのちゃんと向かい合う形になった。


「大ちゃん、大好きっ」

「俺も、大好きだよ…！」


その後、すごく優しいキスをして、

フワフワとした感覚に襲われた。


「ぁ……。おやすみ、大ちゃん」

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