食事＊４１＊ ページ41
「主、本当に大丈夫なのか？」
『はい、これくらい出来ないと･･･！お気遣いありがとうございます、山姥切さん！』
「べ、別に･････それくらい、当然だ････」
洗濯物を手伝おうとしてくれた山姥切さんに頭を下げ、彼の去って行く姿を見送る。
みんな出陣や内番頑張ってくれてるんだし、これくらい私もしたい。
主なんだから、って止める人もいたけど････(汗)
『いい天気だし、すぐ乾くかな？』
スッとした気持ちで洗濯物を手に取ろうとした瞬間だった。
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「今日はえらく良い天気だな。こんな日は、美味いものを食うに限る！････そうだろ？」
背後から、首に冷たい何かが宛がわれる。
視界の端に映った“それ”に、ヒュッと喉が鳴った。
息がしにくくて苦しいはずなのに、それどころではないように思えるほどその光景は異常で。
『つる、まるさ････な、に･･･して･････』
「ん？どうしたどうした？声が掠れて･･･いや、それどころか過呼吸になってるじゃないか！はは、見れば見るほど哀れに思えてくるなぁ。いやしかし、そういった姿が最も美しく映えるんだと、どこの誰が言ったんだったか」
『は････っ、あ･･････』
「苦しいか？それは本来お前が受けようとしてた苦しみの、ほんの少しさ。まだまだこんなもんじゃない。なぁ、そうだろ？」
だって、と彼は愉快そうに喉を鳴らして笑った。
「俺はまだ何もしちゃいない、ただこうして刃を当ててるだけだ。これからお前は、肉を削がれ、骨を砕かれ、血を啜られ、最後･･･残るものは何もないんだ。ああ、想像するだけで楽しいなぁ、主！」
『っ、あ･･･う･････』
「いつぶりだったかな？君はよく続いたほうだよ。今までの中で二番目くらいに長いんじゃないか？初代とは、一年過ごしたからなぁ。だが君は三週間････もうすぐ一か月、といったところだ。
短いと思うだろう？とんでもない、他はたった三日や一週間さ。そう思うとほら、長いだろ。君は自分を褒め称えていい。それくらいの生命力だ！
･･･まぁ、今日で終わるわけだが？」
『あ、の、･････鶴丸さん････！』
やっと息が整ったところで彼に向き直り、刃をしっかりと握った。
ぐっ、と握ると掌から血が流れる。
･････それが、貴方の望みなら。
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
