食事＊３１＊ ページ31
「主の覚悟はよく分かった。そこまで言うのなら俺も手を貸そう」
ニコリと綺麗な笑顔のまま、三日月さんはそう告げる。
「もしあの二人に食われそうになったら俺の所に来るといい。なんとかして主を逃がそう」
『そ、そんなことできるんですか？』
「ああ。二代目の主もそうやって逃がしたからな」
二代目だけ生きてたのはそういうことだったんだ....。...でも、三日月さんには悪いけど....。
『いえ...その必要はありません。私は逃げないので』
「...ほう？」
『私は何があってもあの二人から逃げたりなんてしません。そういう覚悟は出来てます...！』
「.....なるほど。俺は少し...いや、かなり主を見くびっていたようだ」
小さくため息をつくといつもの笑顔に変わった。何だか、さっきよりも柔らかい笑顔...。
それに見惚れていると、三日月さんが不思議そうに首を傾げた。
「どうした？まだ話があるのか？...ああ、首のことなら心配はいらん。俺はもう主のことを認めたからな」
『え、あっ、いえ！ありがとうございました！！』
部屋から出ていく瞬間
「ッ....ふざけるなッ....！！」
三日月さんとは違う、誰かの苦しそうな声が聞こえた気がした。
....気のせいだよね。
.
.
「伽羅坊、声出すなよ。まだ審神者居ただろ？」
「まぁまぁ、そう責めてやるな。にしても...主もまだまだ鈍いな」
隠れていた鶴丸達に気付かないとは。まぁ気配を消していたせいだが....。
それにしても面白いことになったな。ああやって言い切った審神者はあやつが初めてだ。
“もしあの二人に食われそうになったら俺の所に来るといい。なんとかして主を逃がそう”
「あの言葉に対して首を縦に振っていたら首を切り落とそうと思っていたんだが.....なかなかに面白い人間だ」
「おいおい、それじゃ伽羅坊が拗ねちまうだろう？それに殺すのは俺だぜ？」
「はっはっは、あの主は人気者で大変だなぁ。....まぁ、大倶利伽羅は気に入らないようだが」
「....当たり前だ...！あんなふざけたことばかりッ...！！」
大倶利伽羅は拳をギリッと握りしめると、部屋から走って出て行った。
大方、主を追いかけて行って説教する気だな。
「....はぁ。ほんと、面倒な身体を持ったもんだ」
「その身体では不満か？」
「俺は全くないさ。ただ、伽羅坊が...な」
「.....」
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
