食事＊１８＊ ページ18
「前の主は源氏のファンでね...髭切さんと膝丸さんを大層愛してたんだ」
「ああ....俺も兄者も、主のことを慕っていた。他の刀はひどく雑に扱われていたらしいが...」
膝丸さんはチラッと燭台切さんと大倶利伽羅さんを見た。
....あれ、もしかして他の刀は....。
「ぼくたちはおられるちょくぜんまでつかわれてたんです。....とくに、たんとうやうちがたなはていれしてもらえなくて....」
「よくドロップする刀や、鍛刀すればすぐ手に入る刀に興味はなかったらしい。三日月さんや小狐丸さん達はレアだからって大事にされてたよ」
「それでもたまにやつあたりされてたみたいで....でもいわとおしたちは、「いまのつるぎたちのほうがつらいだろう」ってよわねをはいたりしなかったんです」
聞くだけで辛い....前の審神者は、何を思ってそんなことを.....
レアだから大事にする？短刀や打刀は要らない？そんなわけないのに...！
「そんな光景を嫌というほど見た...でも僕と弟の....えーと、肘丸？は主を嫌いになったりはしなかったよ」
「膝丸だ！兄者！！」
「まぁそうだろうな。君らは大事に大事に愛されてたんだからなぁ。俺達の気持ちなんて分かりやしないさ」
「....なに？」
鶴丸さんの言葉に、膝丸さんが表情を歪ませる。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿空気が、張り詰められる。
「俺達とは違って愛されてていいなぁ、って意味さ。別に嫌味でもなんでもない。良かったなぁ？主に愛されるなんて名誉なことじゃないか！」
「...主に愛されなかったからといって、俺や兄者に当たるのは違うだろう。見苦しいぞ」
「勘違いも甚だしいな。俺は別にあんな主から愛されたいなんて思ったことないぜ」
「ならいちいち突っかかってくるな。....主が困っている」
鶴丸さんの視線がこっちに移る。......少し、怖い。
『えっと...すみません...！私が前の主の話をしろなんて言ったから』
「....いや、君は何も悪くない。喧嘩を吹っ掛けた俺が悪いんだ。すまんすまん」
私の頭を撫で、一気に笑顔に戻る。膝丸さんも小さくため息をついた。
「まぁそういうことだ。前の主は亡くなってしまったが...君のことは必ず全力で守ると約束しよう」
『膝丸さん...ありがとうございます...！』
「(誰から...とは言わないところが策士だなぁ？)」
「鶴さん...顔怖いんだけど....(小声)」
「知らん(小声)」
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
