食事＊２４＊ ページ24
でも、と審神者は光忠達の方を見つめた。
『燭台切さん達が望んでいるのなら、応えるべきではないでしょうか.....彼、「人肉を食べさせてあげたい」って心配してましたよ』
「.....余計な世話だ。それにあいつの言う事は少し過激なんだ、放っておけ」
光忠は、俺がここに顕現された時からいた。鶴丸は俺の後だった。
あいつは俺に再会できて良かったと喜んでいたが、夕餉の時に違和感を感じたらしい。
「伽羅ちゃん、美味しくない？」
「不味いわけじゃない。.....ただ、あまり味が分からない」
「味覚が変わった...わけでもなさそうだよね？うーん」
後々、その違和感について政府から説明された。バグのせいで普通の肉では生きていけない体になっていると。
光忠は一瞬悲しそうな顔をしたが、またいつもの笑顔に戻って俺を受け入れた。
....だが鶴丸が来てからは、新たに来た審神者を殺すことしか俺に出来ることはなかった。
「生きていく為には仕方ないんだ」
鶴丸はいつもそう言っていた。いけないと頭では分かっていても、結局そうする以外に解決策はない。
どうしてか、俺の体は審神者を殺すことも、食うことも拒絶した。何度も吐きそうになった。だから俺は進んで殺したり食ったりしない。あいつの言う通り、仕方ないことなんだとしても。
「伽羅ちゃん、もうこれ以上は食べないでいるなんて無理だ。伽羅ちゃんが望むのならいつだってあの審神者を殺すよ？」
こいつが来た初日...昨日、光忠にそう言われた。....俺は頷けなかった。
それでか、光忠も貞も察したらしい。かなり驚いた顔をしていた。信じられない、と呟く声も聞こえた。...光忠だったが。
もう、これ以上めんどうな気持ちを抱えたまま生きていたくない。優しい言葉をかけられたくなんかない。
それくらいなら、乱のように責められた方がマシだ。心配？そんなもの、俺の首を絞めるだけだ。
「...あんたにはきっと分からないんだろうな」
俺の苦しみも、この破裂しそうな思いも。
『？大倶利伽羅さん？』
「...チッ、喋りすぎた.....。もうこの話はいいだろ。さっさと手を動かせ」
『えっ...は、はい』
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
