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syota side
女子生徒「きゃーーーーーーーーー！！！！！」
いつも通りの歓声。
正直、クソうるせぇ。
クネクネして、香水臭い女子たちが寄ってくる。
俺は柔軟剤の匂いの方が好きなんだよ。
ただその、心の思いは秘めておく。
罵っても、優しく話しかけても
こいつらは脳がないから、より一層キャーキャー叫ぶんだ。
本当意味わかんねぇ。
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
1時間目は、
"数学"か…
由奈「それでは授業を始めます！えっと、この前のところが＿＿」
彼女が着けている結婚指輪がキラキラと太陽の光で反射する。
それを見て、少しだけほんの少しだけ
切なくなる。
ついこの前まで、由奈は家に居て
他愛もない話だって沢山してたのに…
もう由奈は…
俺の"初恋"は…
もう届かない場所にある。
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
なんか、気分乗らないし、
ちょっとだけサボろうかな。
由奈「翔ちゃん！ダメだよ！またサボる気でしょ？」
顔だってスタイルだってザ美人って感じなのに、
香水はつけてないし
性格は抜けてる。
もう彼女の全部が好きなんだ…
多分…今でも。
だから、忘れようとしても忘れられないんだ。
由奈「翔ちゃん？聞いてる？」
翔太「学校でその呼び方やめろよ」
でも、どう接していいか分からなくて
君に強く当たってしまうんだ。
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作者名：りおん | 作成日時：2020年9月27日 12時
