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４ ． ページ6
そうだった 、私なぜか嫌われてるんだった 。
出過ぎたことしてしまった 、なんてちょっとした後悔が募って 、そーっと文庫本に視線を戻す 。
「 … っ 、具合っ 、悪く 、ない 、です … 」
いきなり聞こえた横からの声 。
男性にしては高くて 、眠たくなるような 、柔らかく優しい声 。
「 … すぐ返事できなくてっ 、ごめん 、… なさい！人と 喋るの 、苦手なだけです … ！ 」
「 …あっ 、いや 、大丈夫ですよ 」
顔を真っ赤にしながら頑張って喋ってくれているのを見ると こっちもなんて返せばいいか分からなくなる 。
たじたじになりながら 会話を済ませて次の時間の用意をする 。
しようと思った 。
… は 、教科書忘れたァ 。
このなんていうか なんともいえない空気が漂ってる中 教科書見せてもらうのか ？
… うーん 。
いやでもっ 、次の数学の先生はすごい恐いし 、
「 …えーと 、教科書 、見せてもらってもいいですか？ 」
「 …っぁあ 、っはい 、 」
うん 、まぁ 女子達の視線と悪口がすごい怖いけど 教科書忘れたんだからしゃあないだろ ！
「 うわぁ 、ほんとは教科書持ってるんじゃないの ？ 」
「 まじ男だったら誰でもいいのかよ 」
「 … あの 、」
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作者名：はるる | 作成日時：2017年7月16日 23時
