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相川 真冬の朝は早い 。
「 あ 、あー 」
録音用の機材の確認をして歌を歌う 。
その日その日で歌う曲は違うが 、朝起きたらまず声を出すのが 毎日の日課だ 。
今日は何歌おっかな 、なんて考えてニヤニヤしている自分が気持ち悪い 。
楽しいことをしていたら時間はあっという間に過ぎるもので 結構遅刻しそうなやばめな時間 。
早起きしたのに!なんて考えたところで時間は戻らないし 、そんなことを考えてる暇があるなら急いで準備した方がマシだ 。
学校へ到着すると 、寝る 、寝る 、寝る 。
とりあえず 寝る 。
1人 には慣れたけど 、やっぱりなんか嫌だから 、友達がいないんじゃなくて 僕が眠たいから皆 ほっといてくれてるんだよ 感を演出している 。
授業中は 曲の歌詞をひたすらノートに書き溜めたりしている 。
勉強はしなくてもそれなりに点数取れるからいいかな 、なんて 。
実際 、曲を作ったり歌ったりしか僕に楽しみはないし 、それ以外はつまらなさすぎるから いつも 死にたい 、なんて考えてしまう 。
でも僕は 歌い手 まふまふ として活動していて 、自分で言うのもなんだけどかなり人気があるから 、リスナーさんの為にも死んだらダメだな 、なんていう責任感だけで頑張って生きてる 。
でも 、やっぱり学校なんて 楽しくなくて 。
だけど学校は 1日の大半の時間を占めているわけで 。
あと3年間もこの生活が続くなんて耐えられない 。
目の前が真っ暗 。そんな気分 。
だけど 、君がいてくれたから 。
君に出会えたから 、僕は僕に生きている価値を見出せたんだよ 。
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作者名:はるる | 作成日時:2017年7月16日 23時