ねぇ、いいんちょー。【桃】

ねぇ １１ ページ12

貴方side


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

貴「すみませーん…」


すると少ししてからパタパタと音が聞こえガチャと扉が空いた。


さ「あれ、いいんちょーじゃん」



という彼の姿は上半身裸で、濡れていて……



貴「〜〜っ、なんで服着ないの！！！着てきて！」


さ「え〜？いいじゃんそのくらい〜」


と言いながらも彼は着替えに行っていた。



ふぅ
めっちゃびっくりしたな……

でも急に押しかけた私が悪いよね？
あれ、さとみくん悪くないじゃん。


あ、謝らないと……


服を着たさとみくんが帰ってきた。



貴「あ…さっきはごめんね。ビックリしちゃって」


さ「いーよいーよ。んでどーしたの？」


貴「あ、えっとね、これ作りすぎちゃって……。
良かったら貰ってくれないかな？」


と私はカレーが入ったタッパーを彼に差し出した。


それを見た彼は

さ「え、いいんちょーが作ったの？」


貴「あ、うん。嫌だったら全然いいんだけど……」


さ「もらう。」


貴「…へ」


さ「もらうよ。ありがとういいんちょー。」


貴「う、ううん！こちらこそ貰ってくれてありがとう！」


さ「それにしてもいいんちょー」


貴「？？」


さ「出会って初日でご飯持ってくるなんて……そんなに俺の胃袋つかみたかったの？」


貴「んなっ……！！」


さ「いいんちょーってば、だいた〜ん♡」


貴「もう！そんなんじゃないから！！」


さ「はいはい。じゃありがたく頂くね」


貴「あ、うん…」





彼は本当に不思議な空気をまとっているというか……
掴みどころがないというか……



貴「わかんないなぁ……」




部屋に戻り、カレーを食べた。



貴「うん、私の好きな味！」



そこからはお風呂に入り、課題などを済ませ、洗濯したり、洗い物をしたり……


そんなことをしていたらいつの間にか夜の10時。



貴「もうこんな時間なのか……寝なきゃな……」




私はだいたい朝は5時半に起きるので、夜は早めに寝る方だ。




今日は色んなことがあったなぁと思いつつベッドに入り、意識を手放した

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