21話 ページ22
〔セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難してください。〕
放送の声にドクンと心臓が波打つのを感じる。
「セキュリティ3って何ですか！？」
「校舎内に誰かが侵入してきたってことだよ！ 3年間でこんなの初めてだ...君らも早く！」
「っ何してるのAさん！ 僕達も行こう...！」
慌てたように食事中の生徒達が席を立って外に向かう中、下を向いて考え込んでいると緑谷くんに手首を引かれる。
＿＿これがもしあいつらの仕業だとしたら、私はどういう行動を取るのが正しいのだろうか。緑谷くん達と同じ普通の一生徒として避難してていいのだろうか？
(分からない....。...っ、あれはマスコミ？)
一気に全員が移動したため、廊下は生徒達で溢れかえり緑谷くん達と離されてしまう。パニックの中、何とか状況を把握しようとして窓の外を見渡すと大勢のマスコミがセキュリティを突破して学校に入り込んでいるのを見つける。それを見た瞬間、自分の中で張り詰めた緊張の糸が解れた気がした。....ヴィランじゃなかった。まだ、あいつらは行動を起こしていない。でも.....どうしてマスコミが？
「A！！おい、大丈夫か！？」
「...！ 上鳴くん、と切島くん。」
近くに流されてきた2人と合流し、なんの騒ぎか気付いていないながらもこのパニックを止めようと手を上げて声を上げる彼らに、セキュリティを突破したのはマスコミだと伝える。
「くそ、なら余計この騒ぎ何とかしねぇと！！」
「つったって、こんなパニックじゃ俺達の声なんか届かねぇよ！！」
「.....何か、みんなの目を集めるきっかけがないと....」
人混みで窮屈な中そう考えあぐねていると、少し目の前で突然飯田が空中に浮き上がるのを目撃する。その際に取れかけていた彼の眼鏡が落ちていき、慌てて尻尾を伸ばしてキャッチする。空中に浮かんでいるのは十中八九お茶子の個性だろう。彼はそのままエンジンの個性を発射して、グルングルンと回りながら非常口の上に勢いよく張り付いた。
「皆さん、大丈夫！！！ただのマスコミです！！何もパニックになることはありません！！大丈夫！！ここは雄英、最高峰の人間に相応しい行動を取りましょう！！」
(飯田君.....)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まいちゃお(プロフ) - 小動物もふり隊さん» ご指摘ありがとうございます！ すみません直しました！ (2020年3月7日 18時) (
レス) id: 082892335f (このIDを非表示/違反報告)
小動物もふり隊 - １８話 復讐が復習になってますよ (2020年3月6日 15時) (レス) id: 38d491ffad (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃお(プロフ) - Lilyさん» デリバリーガールwww本当ですねすみません、すぐ直します笑 そんなに楽しみにしてくださって貰うなんて凄く嬉しいです！！ありがとうございます！ (2019年7月30日 1時) (レス) id: 082892335f (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 続きが気になって更新されたらすぐに読んでいます！頑張ってください！あとですね、リカバリーガールがデリバリーガールになってますよ。 (2019年7月30日 1時) (レス) id: 3d5bc7771c (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃお(プロフ) - めだまやき。さん» ぁあああコメントありがとうございます！！！超絶嬉しいです！！頑張ります！ (2019年7月18日 23時) (レス) id: 082892335f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まいちゃお | 作成日時：2019年5月23日 2時
