飛べない烏

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新しいマネージャーが男バレに来た。

「伊地津巴里(いじつぱり)って言いまーす！パリりんって呼んでくれたら嬉しいですぅ。一応一年五組で、進学クラスでーす！よろしくお願いしまーす」

最初はマネの仕事もしていると思ったし、潔子さんと谷地さんとも仲がいいと思った。

もちろん、それは見た目だけで、中身は違かった。

田中さんも西谷さんも喜んでいたし、いいことだと俺も思った。ーーー表の俺は。

裏の俺は陽日財閥の御曹司、全国模試でもいつも1位、運動だって１回すればほぼ完璧。冷静な、いわゆるチートが裏の俺だ。
裏の俺になるといじめられるのはもう小学校で経験済みだ。

そんな裏の俺は、もちろん真実が見えていた。

あいつはきっと俺をはめて楽しむんだろう。ま、いわゆるテンプレだ。・・・目に見えてる。

さぁ、どんな反応を見せるかな。今、俺の手元にある伊地からの手紙を見た表の俺の反応は。