愛した彼は【降谷零】 (ページ3)

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2. 指輪ページ3

コ｢Aお姉さんいつもネックレス
付けてるよね！指輪のついた！｣

『え…ええ』

零が潜入しているカフェポアロの
常連だった私は
コナンくんや蘭ちゃんなどとの
面識もある

………が、ネックレスの事を聞かれるとは思ってなかった

蘭｢こーらっコナンくん
Aさんにも事情ってのが
あるんだから！｣

コ｢ごめんなさぁい｣

『いいのいいの！
この指輪は大切な人から貰ったもの
だからネックレスにしてるの』

蘭｢素敵～！
ねぇ安室さん！｣

安｢えぇ、僕もそう思います｣

にこやかに私に話しかける安室透

安室透は降谷零ではない別の人物

『ありがとう
蘭ちゃん、安室さん』

安室透はこの指輪なんて見たことない
誰が送ったものかも知らない

安室透と私はカフェの定員と常連

同じ部署の人間でもなければ
私の元カレではない

そう割り切っている

そう割り切らないと辛くなる

コ｢でも指輪をネックレスにって
珍しいね！
指輪は指に付けるから指輪なのに！｣

『これをくれた彼とは
もう別れているから…
指輪だけど指には付けられないの』

ついつい、本当の事を言ってしまった

蘭｢Aさん………｣

『あわっ、暗い話してごめんなさい！
忘れてくれて大丈夫！』

この指輪には

“From Rei”

と彫られている

おそろいではなく
私の誕生日に零がくれた
大切なもの

『これはね
お守りみたいなものなの』

コ｢そうなんだ…｣

私はこの時の零がしていた表情をしらない