ねぇ、 ページ5
電話がなった
キヨがいた時は毎日電話してたから
この音は普通だったけど
キヨが離れて以来1度も聞いてなかった音
キヨにだけ設定した着信音
『え……?
キヨ……から…?』
声聞くなんて何ヶ月ぶりだろう…
ずっと泣いてたなんて言われたら
さすがのキヨも笑うかな…
不安もありながらも電話に出る
『キ……キヨ???』
《久しぶりっ
A…!
ほんと久しぶりに声聞けて
なまら嬉しい》
キヨだ……と確信した瞬間
涙が溢れそうになる
『どうしたの?
電話なんて久しぶりじゃない…?』
《俺正月に最俺のメンバーで
そっちに帰省することになったから
その時……
会えたら嬉しいなって…》
『ほ……ほんとに?
キヨに…会える?』
声が震える
《会えるよ
予定では年始からの1週間の予定なんだ
だから都合がいい日また教えて》
『わかった…!
メールで送るね』
《おう
よろしくな
俺今から実況撮るから
またな…じゃ》
向こうが切っちゃったけど
こんなに嬉しいことはない…
『キヨにっ………
会えるんだっ………』
引っ込んだはずの涙が
また戻ってくる
『何話すか決めとかないと』
でも1週間経てばまた彼は東京に戻る
『時が…止まればいいのに…』
彼が東京に帰ることを忘れてしまえれば
いいのに……
『なーんて、都合のいいこと
言えないもんね』
正月まではあと少し
しっかり準備しなきゃ
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作者名:あまぞら | 作成日時:2017年11月9日 5時