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Thirty one ページ31

「こんにちは」







ニコリと笑いながら会釈をしてLDHの受付さんに声を掛けるが。









(なんて言えばいいの、)









「登坂さんの忘れたベルトを持ってきました」なんて直球ストレートに言えない、言えるわけがない。





困ってオドオドしていると、
受付さんがニコリと笑ってこう言ったのだった。









「登坂さんからお聞きしております、こちらへどうぞ」






そんなカンタンすぎる一言で、
あっさりと社内に入れてしまった。



















「あ、やっと来た」









私の顔を見るや否や、
飲んでいたコーヒーの缶をゴミ箱に投げ、眉を歪めながらそう言う登坂さん。


受付の方は「では、」と可愛らしい笑みを浮かべながら戻ってゆく。









「取りに来させといてそんな言い方あります?」
「あー悪い悪い」







反省の色が微塵も感じられない謝り方でスタイリッシュに謝ると、私の方をチラリと見て言った。









「、ベルトは」
「あ、」







鞄の中からベルトを取り出して、登坂さんに渡す。
一応、袋の中に入れてきた。









「……あの、えっと」









こんな誰にでも目に付くような自販機の前でタラタラしてたら、きっとこの中にいる誰かにバレてしまう。





早くしなきゃ、

なんて気持ちが先走ると言葉が上手く出てこなくて。









「何焦ってんの」
「あ、焦ってなんか、」
「ゆっくりでいいじゃん?」









そう言いながら立ち上がり、自販機で水を買っている登坂さんをボーッと眺める。






きっとこの人は素でこういう事が出来るから、
カリスマ性があるんだ。









「んっ、水」









投げられた水をキャッチする頃には、
頭の中はさっきよりも整理されていて。









ありがとう、ございます」









お水も、その言葉も。








それは流石に恥ずかしくて、
本人の前では言えなかった。

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設定タグ:岩田剛典 , 登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers   
作品ジャンル:恋愛
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あーちゃん♪三代目臣 - 続きが気になります!更新頑張って下さい♪ (2016年6月24日 16時) (レス) id: 2d5ad47091 (このIDを非表示/違反報告)
SnowMan(プロフ) - 続きが気になりすぎて・・・w更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (2016年6月15日 22時) (レス) id: 644d38fc56 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - Aina.Iさん» そのコメントが一番嬉しいです!( ; ; )頑張ります! (2016年5月25日 23時) (レス) id: 7697fcb41b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - riiinさん» わわわ、ありがとうございます!( ; ; )できればまたすぐ更新したいと思ってます! (2016年5月25日 23時) (レス) id: 7697fcb41b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - あかりさん» 遅くなりましたが更新しました( ^_^)/~~~また近々更新しようと思ってます!コメントありがとうございます( ; ; ) (2016年5月25日 23時) (レス) id: 7697fcb41b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K | 作成日時:2016年4月3日 20時

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