【ONEPIECE】レストランオパール営業中Ⅱ (ページ4)

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レストランオパールの和式には座敷部屋が備えられる。
３０人以上が入れるほどの大部屋なため宴会などの会場に使うこともあるが、本日は珍しく交渉の場として使われていた。

片方は正義のマントを羽織い、鍛えた身体はスーツ越しからも見えるほど筋骨隆々。その表情は数々の修羅場を潜り抜けてきた者にしかできない厳格な表情をしている。やくざ顔負けである。

その先頭に座るものはその正反対で飄々としている。後ろに控える将校たちとは打って変わり、細身な身体で黄色いストライプスーツを着用し、ティアドロップ型サングラスをかける３mを越える大男。

「わっしはこういう場にはむいてないんだがねぇ」

爪を削りながら、相手方の到着をまつ海軍最高戦力の一人黄猿ことボルサリーノ大将がぼやいた。

「先に何か食べようかねぇ。もしも～し、蓮君。注文いいかい？」
「申し訳ありませんが、本日の食事はご参加する方々がそろってから出すようにと、仰せつかっていますので」
「ええ～、しょうがないねぇ」

ほどなくして待たせていたもう一組が到着する。
染み一つない真っ白なスーツを着用した男二人と、大胆に胸元と美脚をあらわにした美女。
政府の諜報機関、最高戦力CP０である。
先頭を歩くロブ・ルッチがふすまを開ける。

「、、、今日は少人数でくるように通達したはずだが」
「まずは遅れたことに謝罪しなよぉ。常識でしょおがぁ」
「まだ潜入任務中だったのでな。それより風呂に入ってきたのか？なんだこの汗臭さは」
「昨日通達してきたくせによくいうよぉ」

その場は険悪な雰囲気が流れる。
世界政府に所属する組織同士なはずなのだが、お互いが志すものも違い、護る対象も異なる。
裏ではお互いを「脳筋ゴリラ」や「根暗集団」とののしり合うほどの険悪ぶりである。

「さっそく始めよう。結論からいうと、海軍が先週の抑えた悪魔の実を此方に渡せ」

ルッチの開始早々の要求に海軍側がざわめく。
悪魔の実の流通量は限りなく低いのだが、水が弱点というデメリットを差し引いても悪魔の実のメリットは大きいため、海軍もCPも奪い合うように悪魔の実を探しているのだ。
そして今回海軍側が見つけた悪魔の実は、希少種の自然系の悪魔の実である。
海軍の戦力増強のためにも将来有望な戦士に託す予定であったのだ。

「そういうからにいはそれ相応のものを持ってきたんだろうねぇ」

サングラス奥の瞳がルッチを刺すように見る

「銀斧、他傘下の海賊団の潜伏場所の情報だ」