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例年より早めに暖かくなってきた3月のある日。
直人さんと私は一面が色鮮やかなお花畑に連れられてきた。
そこは観光地でもなく、すべてが天然のお花畑だった。
そこにしゃがみこみ、二人で話す。
直「ほら、ふーってやってみ?」
A『ふーっ…飛んでった!』
直「たんぽぽが成長したらこうなるんだよ」
A『たんぽぽが?
…あんなに綺麗なだったのに、すぐ飛んでいっちゃうんだね』
直「そうだね。踏まれても踏まれても強い雑草が、終わりはこんなに儚くて脆くて。切ないねぇ」
A『…お母さんはたんぽぽにならない?』
私のその一言に直人さんは目を開き、すぐに眉毛の八の字にして困った表情をする。
直「…ならないよ。」
A『直人は?』
直「んー、わかんないな…、
でもねA、別れはいつか必ず来るんだよ」
A『…バイバイしないもん、』
直「Aは大きくなったら、一人で生きていかなきゃいけなくなるんだよ?」
A『…直人がいないなら、いや』
直「どうして?」
A『怖いもん、』
直「…A、いい言葉教えてあげよっか?」
直人さんはしゃがんだまま私に微笑みかけて、一生忘れない言葉を私にくれた。
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まいじろー(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年9月10日 16時) (レス) id: 6b8e4ce5c6 (このIDを非表示/違反報告)
まいじろー(プロフ) - Kia#GENEさん» ありがとうございます!!私も、他の作者さんの作品で泣いていた側だったので、そう言っていただけて嬉しいです。(;_;)頑張ります! (2018年9月10日 16時) (レス) id: 6b8e4ce5c6 (このIDを非表示/違反報告)
まいじろー(プロフ) - reo sanoさん» ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです。。。!! (2018年9月10日 16時) (レス) id: 6b8e4ce5c6 (このIDを非表示/違反報告)
まいじろー(プロフ) - こばしり。さん» ありがとうございます!頑張ります( ; ; ) (2018年9月10日 16時) (レス) id: 6b8e4ce5c6 (このIDを非表示/違反報告)
まいじろー(プロフ) - れもんずさん» ありがとうございます!! (2018年9月10日 16時) (レス) id: 6b8e4ce5c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まいじろー | 作成日時:2017年9月2日 2時