私の執事 4【GENE】

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A『あのね、大樹くん』







直人さんに会いに行くことを伝える。







A『その人の声が懐かしく思えてね、…いや、もちろん初対面なんだけど』







学校をやめる宣言して抜け出したあと、車に乗せられて直人さんとの出来事を話した。








A『直人さんのところ行くってね、命が無くなる覚悟で行かなきゃいけないの』


大｢、そんなに？｣


A『うん。…でも、１回会って話したい』


大｢…そんなところ、危ないでしょ｣


A『直人さんの目を見て、話したいの』


大｢……そっか｣








Aが思うようにしたらいいんじゃないのかな、と言いつつも少し反対しているような目で私を見る。








A『大丈夫、絶対戻ってくるから』


大｢…ん。信じてる｣








大樹くんはそう言うと、また私を抱きしめた。








A『…大輝くん、私が大樹くんのこと好きなの知ってるよね』


大｢…うん｣


A『こういうことされたら諦めきれなくなるから、さ、その』


大｢うん、これが最後だから｣








諦めなくていいよ、と言ってくれることをどこかで期待していた私は、大樹くんからの"最後"のハグを噛み締めて感じた。




たった数十秒が、5分ほど長く感じた。







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