私の執事 【GENE】

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龍｢Aちゃーんっ｣





龍友さんらしい声で耳元で名前を叫ばれて、片目が開く程度に目が覚めた。






A『んーりゅうとさん、？』


龍｢遅刻すんで〜
もう起きないならこうしちゃうぞー｣






その瞬間、仰向けになっていた私のお腹の上に、とてつもない重みを感じ、目がだんだんと覚める。






A『ちょっとなにやって、んですか！！！！
下りて！！！』






目を開けると、私のお腹の上には龍友さんが跨(またが)っていて、服を脱がせようとしてきていた。





龍｢だってAぜんぜん起きひんから、間に合わんし｣


A『もう起きた！』


龍｢もうメイクする時間ギリギリやしアカン、お着替えすんで｣


A『自分で出来る、ってば、！！』


龍｢もー、我慢しなくたってお手伝いするのにぃ｣







このドレスに着替えてね〜
と言って、渋々ベットから降りていく龍友さんを見て、嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちになった。







龍｢……………｣


A『……………？』







龍友さんは部屋から出ていかず、私を見て待っている。








A『…………え？』


龍｢……え？｣


A『いや、着替えるんで』


龍｢あっ、はい｣


A『……………』


龍｢……………？｣


A『えっ』

龍｢えっ｣


A『……亜嵐さーーーーん！！！！！』

龍｢ちょ、やめえや｣


ｶﾞﾁｬ
亜｢はい！｣

龍｢早すぎやろ｣


A『いきなり服脱がせようとしてきて着替えをガン見してきます。

…部屋から追い出してください！！！！』


亜｢承知しました。｣


龍｢おい、ちょ、待て！！｣




ﾊﾞﾀﾝ





よし、やっと着替えられる。



着替えるまでもこんなに時間がかかるなんて。








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