検索窓
今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:55,130 hit

24 ページ24

やや緊張しながら身を硬くして次のアクションを待っていると、やがて強く結んでいた亮の口が開いて



黄「今日って、何の日かわかる?章ちゃん」



て。



青「え?」



思ってもみなかった変化球が飛んできて、思わず聞き返すと



黄「今日って、記念日やねんで。…ま、どうせ章ちゃんにはわからんやろうけど」



腕組んでプイッて、えらいご立腹。



でも、…亮ごめん。



青「制服…」



黄「は?」



青「制服合わせに行った日やろ?」



黄「え!?…もしかして///」



青「…憶えてるよ」



6年生の2月。小学校のクラス単位で中学校に出向いて制服の寸法合わせに行った日、やよな。



ま、亮が言うてる記念日は制服云々やなくて…



青「ほんまの本当に、初めて会った日、やろ?」



だって、俺ら違う小学校に通ってたもんな



黄「え、ちょっ、な、なんで憶えてるん?!///」



青「そら、憶えてるよ。亮、めっちゃコッチ見てたから、クラスの女子に『あの子睨んでるけど何かした?』って聞かれたもん」



黄「ちょ、そんなん、ヒドイわ!俺睨んでたんやないし!」



青「今ならわかるよ。彫り深いからさ、見てるだけでも睨みが効いてしまうんよな。けど、あん時は亮、めっちゃ小さかったから、なんか態度と身体がチグハグで…」



黄「悪かったな!!」



青「ちゃうやん。…チグハグで、でも目力がスゴくて印象に残っててん」



黄「あ、…なんや。そーならそうと言うてくれたらええのに///」



いやいや、話の腰折ったの亮ですからね(汗)

25→←23



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
192人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年9月29日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。