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やや緊張しながら身を硬くして次のアクションを待っていると、やがて強く結んでいた亮の口が開いて
黄「今日って、何の日かわかる?章ちゃん」
て。
青「え?」
思ってもみなかった変化球が飛んできて、思わず聞き返すと
黄「今日って、記念日やねんで。…ま、どうせ章ちゃんにはわからんやろうけど」
腕組んでプイッて、えらいご立腹。
でも、…亮ごめん。
青「制服…」
黄「は?」
青「制服合わせに行った日やろ?」
黄「え!?…もしかして///」
青「…憶えてるよ」
6年生の2月。小学校のクラス単位で中学校に出向いて制服の寸法合わせに行った日、やよな。
ま、亮が言うてる記念日は制服云々やなくて…
青「ほんまの本当に、初めて会った日、やろ?」
だって、俺ら違う小学校に通ってたもんな
黄「え、ちょっ、な、なんで憶えてるん?!///」
青「そら、憶えてるよ。亮、めっちゃコッチ見てたから、クラスの女子に『あの子睨んでるけど何かした?』って聞かれたもん」
黄「ちょ、そんなん、ヒドイわ!俺睨んでたんやないし!」
青「今ならわかるよ。彫り深いからさ、見てるだけでも睨みが効いてしまうんよな。けど、あん時は亮、めっちゃ小さかったから、なんか態度と身体がチグハグで…」
黄「悪かったな!!」
青「ちゃうやん。…チグハグで、でも目力がスゴくて印象に残っててん」
黄「あ、…なんや。そーならそうと言うてくれたらええのに///」
いやいや、話の腰折ったの亮ですからね(汗)
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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月29日 0時