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◇
黄「章ちゃん、おまたせー」
青「おまたされー」
なんちゃってww
黄「荷物運んでくれるって言うたけど、断ったで？」
青「うん、どうせそんなに荷物ないし」
そーいうん慣れてないから恥ずかしいし(笑)
黄「やろー？そーやんなぁ！じゃ、行こか♪」
亮は目の前にあるエレベーターホール…、には見向きもせずロビーの奥へ
青「亮、こっちちゃうん？どっか寄り道？」
黄「ちゃうねん。あっちやねん」
青「？？」
…間違えてないなら、ま、いいかって、おとなしく後ろを付いて行くと、やがて外に出るドアが現れ「こっちやで」って
青「え、外出るん？！寒いって！！」
黄「しゃーないやん。１階には連絡通路ないんやし。今だけちょっと我慢して！」
青「ええー！もう〜、俺、どこ連れて行かれるん？」
黄「モンク言わんと、ほら！」
ドアを開けてくれてる亮の横をすり抜け渋々表に出ると、そこは湖畔に抜けられる中庭で、めちゃくちゃ風通しがいいもんやから…
青「うわっ、やっぱりめっちゃ寒いー！！」
一回室内に入って気が緩んだんもあって、さっきより更に寒なった気がするー！(涙)
黄「章ちゃん、早よおいで！」
追い越した亮が、次の建物に入るドアを開けてくれてるから大急ぎでダッシュ！
…そか。言うても高校生の旅行やもん。本館なんかに泊まれるワケないよな。ほら、ようあるやん「ロビーから遠ざかるにつれて値段が下がる」…そんなシステム？
でも、いいねん！せっかく亮が準備してくれたんやし！それに今の俺らにはそんなんで十分！
黄「なにしてるん？早う！」
俺が入りやすいようにドア開けて端に立っておいでおいでって手招きする亮。
けど、ごめんな。今度は通り抜けへんで？
俺はおもくそ走って、亮の胸に飛び込んだった！
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年9月29日 0時
