いろどるせかい (青黄緑橙) (ページ4)

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待ち人来らず。

今日は土曜日やから、いつものように昨日からうちに泊まり込んでいた亮は朝からバイトに出掛けて行って、それが終わったらすぐに来てくれるって言うから大倉と校門脇の芝生に腰掛けて待ってんのに、まだ来ない。

青「ふ、わぁ～あ、あぁ～あ、あー(涙)」

緑「…すごいアクビやね」

青「あ、///ごめん」

ー結局昨日はあのまま眠ってしまっていた。

亮は、布団の中から出てこない俺を訝しがって「変なのー」なんて言うとったけど、それ以上は深くツッコンでくる事もなく、そっとしといてくれたから。

青「……ん、」

空が白み始めた頃になって、ようやく目を覚まし、喉が渇いたから起き上がろうとすると

青「？」

身体が固まって力が入らない。

どうしたんやろ？

ぼんやりする頭で状況を確認すると…

亮の腕が俺の腰をガッツリ掴んでるやん！

え、これ、バックハグいうやつ！？

青「！！！！//」

俺は、渾身の力で亮の方に寝返りを打つと、腕を伸ばして亮を引き剥がす

黄「いたっ、…いたいー、しょーちゃん…、おさんでー」

目も開けずに寝ぼけたまま抗議してくる亮

青「……ちょ、この手、ヤメて！離して！」

黄「だって…、しょーちゃん、ねてるあいだににげていくねんもん…。おっこちるかなとおもってガードしてたんやけどー」

青「もう起きた！落ちへん！はーなして！…わぁ！！」

…亮を壁際に押す反動で、ほんまに床に転げ落ちてしもた。

黄「なにやってるん！？」

これにはさすがの亮も目を覚まして、冷静につっこまれる…。

青「だって、だってー！//」

あんまり引っ付いてると、また変な夢見そうやねんもん(涙)

落ちた拍子にしたたか打ちつけたお尻をさする序でに、お腹も撫でて「なぁ、ひよこ？」とか話しかけたりして…

ホンマに、朝から大騒ぎやった。