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学園祭の日、
亮は、丸から聞かされていた通り、約束の時間よりも早めに着いて、俺と大倉が芝生の上でぼんやり待ちぼうけを食ってる所からこっそり偵察をしていたんだそうな。
そして俺らと合流した後は「俺が彼氏やねんから、みんな諦めろ」ってアピールする為に、ワザと横に並んで歩いていたらしい
青「え、じゃあ、大倉が前に立って案内してくれてたんて…」
黄「俺が、章ちゃんの横に着きたいって、お願いしたの//」
もー！俺はてっきり大倉の優しさやと思ってたのにぃ//
黄「でも、…途中からなんか、後悔してしもて」
青「大倉に悪いことしたって？」
黄「ちゃうよ。……、」
青「なに？何を後悔したん？学園祭に来るんやなかったって？」
黄「ま、…そう言う事やねんけど、…正しくは、今の学校に入るんやなかったって」
青「へ？」
そんなに壮大な後悔なん？？
黄「章ちゃんと並んでさ、学校の中歩いてるうちに『なんで補欠合格受けたんやろ？あれ蹴ってたらココで章ちゃんと一緒に過ごせたのに』って…思ってしもて…」
青「、……//」
あかん、また涙腺がやられた
黄「うわ、章ちゃん、だから泣かんでって」
亮はしゃがんだまま、おでことおでこを合わせるとギュと抱きしめて、背中をポンポンと叩いてくれる
青「…だから、亮、案内してる途中から不機嫌になったん？」
黄「…そう//…だって、一緒に居れたらさ、悪い虫から章ちゃんの事守れたのにって、自分に腹たってしもて…、それで、章ちゃんに、その八つ当たりしてしもた」
青「…亮、俺も。」
黄「へ？」
青「俺も『もしおんなじ学校やったらココをこうやって歩いてたんかな』って想像してたもん。それで、浮き足立って…、亮にイタズラしてしもた。…ほんま、ごめん」
黄「…章ちゃん、」
青「あ、でも、亮が補欠入学したんを恨んだりはしてへんよ？だって、亮があそこの学校に入る為にどんなけ頑張ったんか知ってるもん。だから、あくまでも想像。…けど、おんなじ事、考えてたんやね…//」
黄「ほんま、章ちゃんはソウルメイトや」
青「ふふ、…亮のソウルメイト、久しぶりに聞いた//」
黄「…//」
俺、友達とか彼氏って言われるより、ソウルメイトって言われるんが一番しっくりくるんかもしれん。
だって…今、心の中がとっても暖かいもん。
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年12月3日 0時
