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頭に乗せられたキャップは、俺のために買ってくれた物やねんて。
俺があんまりにも誕生日プレゼントを拒否るからリクエストを聞くんは諦めたんけど、それじゃあ寂しいからって密かに俺に似合いそうなこのキャップを用意してくれてたらしい
黄「けど、遂には渡せんで…自分で被って登校してたん//」
青「へへへ//」
黄「なに！？急に！」
青「だって、嬉しいんやもん」
さっきまで亮が被ってたキャップも、
手を握って歩かれてるんも。
けど、
胸では心臓が痛いくらいにドキドキしてて、息がしにくいー。
それでも、一生懸命亮の歩幅に合わせて付いて行き、連れて来られたんは懐かしのショッピングモール。
その庭園。
昔、大倉と来た所。
…あん時も確かクリスマスムード一色やったなぁ
とりあえずはベンチに座らされると「何か飲もうか」って、お茶を買って来てくれた。
黄「章ちゃん、コーヒーあかんやろ？」
青「うん。ありがと」
両手で掴んで、ふーふーしながら一口啜るとお腹もほっこり温まって、キュルキュルって鳴くからさすってやる
青「ふふふ、」
ひよこも喜んでるわ。
黄「その…、体調はどうなんよ？」
青「……心配してくれてたんや」
黄「そら、そうやろ//」
青「ふえぇ…、ありがとう……」
“もう、大丈夫”って言う声が震える。
泣きそうになってるんを悟られんように必死に堪えたけど上手にごまかせんかった…
黄「そうか。それやったら、ええんやけど…、ほら」
亮はハンカチを渡そうとして、けど、俺が両手でお茶を持ってるもんやから諦めて、そのハンカチで溢れた涙を拭いてくれた
青「りょ、お…」
黄「もう、泣かんで」
青「だって、俺…、、、」
目が覚めた時に亮が居らんでホンマに寂しかったんやで…って口にしたら、リミッターが外れたみたいで涙が止まらんようになった。
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年12月3日 0時
