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◇
黄「おはよーございまーす」
約束の日曜日。
宣言通りに、亮はうちにやって来た。
…のは、いいけれど、
それが学校に行くぐらいの時間で…、
まさかこんなに早いとは思ってなかったから、慌てて飛び起きたら、そこから急いで出掛ける支度をする。
その間、亮はいつも通りなのか、キッチンに出向いて行って、おかあさんからおかず入りのタッパーを預かり「それでは配達して来ます」「よろしくお願いします」なんてやり取りをしているんが聞こえてきた。
青「亮、ごめん、おはよ。用意出来た」
黄「あ、ほんま？…へへ」
青「なにい？」
急に笑い出したりして
黄「なんか、中学ん時みたいやな？」
青「あ、まあ、そうやけど、あん時は大概俺が待たされてたやん」
亮、朝弱いねんもん。
黄「そうやったかな？」
青「そうやよ！」
今、早出のバイトに行けてるんが不思議なくらいやのに。
黄「まあ、そう言うことにしとこか！？」
もう。…調子ええんやからぁ
黄「ほな、章ちゃんのおばちゃん、章ちゃんも預かって行きます〜」
そう言うたら、猫みたいに首根っこ摘まれて玄関まで連行される。
青「ちょ、ちょっと！」
…あれ？
亮、背ぇ伸びてない？
黄「どうしたん？」
されるがままで靴も履かずにぼんやりしてる俺を上から見ている亮
青「ううん、別に」
殊更、なにもなかった様に振る舞うと、
「…変なの」って、あしらわれた。
青「それじゃ、ね、おかあさん、行って来ます」
一回だけサラッとおかあさんに抱きつくと、
黄「あ、俺も」
って、入れ替わりで亮もおかあさんに抱きついて「おばちゃん、朝早うからゴメンな」て、謝ってる
おかあさんは、よしよしって亮と俺の頭を両手で撫でると「ええんよ、楽しんどいで」て、笑顔で送り出してくれた
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年7月30日 0時
