ひろがるせかい (青黄緑橙) (ページ45)

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黄「いや、だから…そのー、///」

亮はまだ言い淀んでて…

そんな姿に苛立ちさえ感じていたら、ふと背中が暖かくなった。

緑「……」

大倉…

いつの間にやら、大倉が俺の後ろに立っていて、背中を押さえててくれてる。

そして、あの優しい声で喋り出す。

緑「章ちゃんもやんな？」

青「………、///」

黄「え、何が？」

大倉は俺に目配せしてくれる。

多分、話してもいい？ってアイコンタクトやろうから、

俺は黙って頷く。

緑「章ちゃんも、亮ちゃんの事で悩んでたん」

黄「え！？」

緑「学校が違うから、会えない間に亮ちゃんが変わってしまう、って。自分の知らん亮ちゃんになってしまう。そんなん見たない、って」

黄「章ちゃん…///」

青「だって………、だって…」

今まで、黙ってた気持ち。

それが口の中で『出たい出たい』って暴れてる。

でも、言うていいん？

それとも、言わなあかん時なん？

橙「章ちゃん、ええよ、言うてみ？」

緑「そうやで、喋ってたって聞き違いしたりでうまいこと伝わらんのに、何も言わんかったら何も伝わらんよ？」

………なんなん？

みんな、なんで、そんな優しいん？

なんで、そんな、他人のために尽くしてくれるん？

緑「ほら、泣いてないで」

橙「この、アホなタレ目に言いたい事、言うたり！」