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もう、何回大倉に抱きしめられてるんやろ…
俺より、だいぶん大っきいから、全身で包み込まれる感じがするんよな。
青「お、おーくら…///」
緑「ごめん。ほんま、コレが最後」
青「最後とかって何？」
そら、こうされる度に亮の事を思い出すと胸が痛むから、戸惑うんやけど、
最後とか言われたら、どうしたかて気になる。
緑「もう、多分こうやって、抱きしめる事も無いと思う」
青「………え」
そんなん言われたら…嬉しいんか悲しいんか、感情がぐちゃぐちゃになる。
緑「俺の気持ちは中学のあの時からずっと一緒。やすが好き」
青「うん…」
俺は、ちゃんと聞いてるよって気持ちを込めて返事をする。
緑「初めて塾で隣に座った時から、ずっと、ずっと…」
青「うん…」
緑「でも、やすには亮ちゃんがおるん。それもわかってる」
青「……、ん、」
緑「やすの中で、亮ちゃんは特別で…それには太刀打ち出来ん事もわかった」
青「ん、」
緑「だから…、もう、やすを好きやったって事にする」
青「大倉…」
緑「そら、これからもやすは大事な友達やで？今まで通りにしてや？」
青「そんなん、もちろんやん！」
思わず顔を上げたら、大倉とは見つめ合う形になってて…
緑「……、」
ゆっくり、大倉の唇が近付いてきたんに俺は逃げず、
青「…ん、」
大倉からのキスを受け取った。
緑「もう、みんな足踏みは終わり。前に向かって歩いて行こう？」
青「うん…」
大倉の背中に回した腕に力を込めたら…
俺も前を向こう、
このちいさなせかいから、ひろがるせかいに飛び出して行こうって
そう、思った。
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年7月30日 0時
