ひろがるせかい (青黄緑橙) (ページ28)

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青「キレイにしてんなあ」

部屋を眺め回しながら、ボサッと立ってたら、制服のままやのに、ベッドに腰掛けて？って言われて、

さすがにそれは出来ん。汚してしまうって遠慮したら、勉強机の椅子を勧めてくれた。

ほんならって、入れ替わりで大倉がベッドに座って。

…そこからは、会話がなくなってしまった。

だって、俺は、病気で伏せってる大倉のお見舞いに来たんやもん。

その張本人がピンピンしている様なら、俺は一体どうすればいいん？

青「あの、…あの」

なんか言わな、

なんか言わな、

緑「…ぷっ」

へ？

緑「やす、鯉みたいになってんで？」

青「え、こ、鯉？」

緑「うん。口、ぱっくぱっく、て」

あっはっはっははーって可笑しそうに笑ってる姿は、やっぱりどう見たかて病人ではない。

…もう！

青「大倉！なんで学校、３日も休んでるん？」

緑「え～、気にして、様子見に来てくれたん？」

青「そ、そうやよ！だってテストまで一週間切ってんのに３日も休むとかただ事ちゃうやん」

緑「ほんまやなぁ～」

ゲラゲラー、って笑って…、とことんとぼける気！？

青「もう、大倉！」

ふざけんなって、気持ちで、小突いてやろうと思ったら…

緑「あーあ、ほんまに。ただ事ちゃうねんなぁ～」

って、

天井を見て呟きだした。