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緑『あ、亮ちゃん？…うん、やす捕まらへんって寮で話してたら『やす今日委員会や』って教えてくれてん。それで電話に出られんのかも。…そやな、結構遅くまでやってるらしいで？………うん、ええよ。気にせんとって？…じゃ』
バスタオルに顔を埋めたまんまの俺の横で、亮に連絡してくれてる大倉は、通話を終えると、少し口角を上げて安心させてくれる。
青「…、ゴメン。嘘つかせて」
緑「ええよ、そんなん」
〜♪
緑「？？…なんの音？」
青「…ああ、」
荷物とクッションの山からスマホを救出して、着信履歴がたっぷり付いた画面をタップすると
【今週はいつも通り金曜日に配達行くから〜】
ってメッセージが現れた。
これだけ？
…たったこれだけの事に、必死になって俺を探してたん？
てか、
青「これだけやったら電話やなくてええやん」
緑「え、？」
しまった。
わざわざこんな事でココまで来てくれた大倉には聞かせたらあかん。
青「…ゴメン、なんでもないねん。あ、上がって？」
緑「…え」
青「そんなん、せっかく来てもらったのに玄関先で帰されへん。あんまり片付いてへんけど何処でも座っといて？」
さ、さ、って玄関に立ち尽くす大倉の手を引っ張っり中に誘うと、自分は洗面に行って顔を洗う。
緑「じゃ、お、邪魔し、ま、す…」
青「どうぞ、どうぞ」
なんやろ…
ちょっと前まではあんなに大倉の事に怯えていたのに。
亮から解放されてホッとしたんか、逆に浮足だって１人になるんが怖い。
それで大倉を引き止めてしもた。
…ほんま、勝手やなって、
自分が嫌になった。
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年7月30日 0時
