ちいさなせかい (青黄緑橙) (ページ6)

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こんな危うい(？)毎日に、次の転機が訪れたのは夏休み。夏期講習に突入した８月

うちのクラスに転校生が入って来るて噂が流れた

黄「転校生？このクラスに？」

確かに

俺らは態々テスト受けてココにおんのに、途中から編入とかアリなん？て思うわな

橙「うちの姉妹校からの転校生やねんて。あっちの塾でおんなじコースに居たからそのままスライドOK～て事らしいで？」

黄「何処の学区から来るん？」

橙「第２学区やて」

青「へえー」

第２学区いうたら、うちの学区より偏差値低い

それでなのか、クラスは元より、塾の中でも「特別待遇で入ってくるやつが偏差値低いとこから来るんか？」て、腑に落ちんかったり、蔑んでみたりで、変な空気に包まれていた

橙「せやけどさ、これからは仲間やん？皆で頑張ろうや」

出た

優等生、丸

丸がそう言うたら、そうしようってなるねんな

そんな中、
噂の転校生はやって来た

緑「大倉です」

わあ…モデルさんみたい
背は高いし、顔も小さい

黄「天は二物を与えるねんな」

俺の前に座ってる亮が、こっちに振り返りそう呟く

青「？」

黄「アレで頭もええんやろ？ズルいわぁ」

青「何言うてるん、亮かてオトコマエやで」

そう言いながら亮の鼻を突いてやる

見たかタヌキ。俺ら仲ええやろ？てアピールしながら