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抱きしめられてるから
おでこが大倉の胸にひっついてる
せやから、
大倉の声が耳からやなくて胸の振動で伝わってくる
どうしよう
どうしたらええん？
緑「…やす」
青「……///」
好きって言ってくれてんのに
優しい声で呼んでくれてるのに、
返事すら出来へん
緑「初めて塾で会った時、やすの笑ってる顔を見て、好きになりました//」
緑「やすが『ふふふ』って笑ってるのを見てるだけで幸せになるねん」
…そんなん言わんで！！
…でも、
もっと言って…///
気持ちが混乱して大倉の腕の中でギュッと目を瞑ると
緑「丸に『付き合ったら』って言われて、ホンマはめっちゃ嬉しかってん。けど、やすの気持ち聞いてないし、恥ずかしいし黙ってた。けど、けど……」
言葉に詰まった大倉は、更に強い力で抱きしめると
緑「最近、やす、全然笑ってへんやん？それやのに今日は笑ってくれてて…ちょっと、その嬉しかった」
青「く、苦しい、大倉、離して、」
緑「あかん、離さへん。やすの辛そうな顔、もう見たない。俺とおって、笑ってたらええねん」
青「あかんよ…お願いやから、離して、大倉」
緑「なんで？」
今度は頭から大倉の声が伝わってくる
青「……」
緑「思ってる事、ちゃんと言って！」
青「大倉も、しんどなる…」
こんな、ふらふらしている俺なんかを好きになったら、大倉かてふらふらしてまう
緑「…やっぱり、亮ちゃんの事、好きなん？」
青「亮？」
亮の事好きかって？
青「わからへん」
緑「俺はそれでもええ。亮ちゃんの事、キライになってとか言わへんし。ただ、俺のそばにおって？そんで、笑って？」
ああ、
なんかわかった気がする
亮、
なんで丸と付き合うとか言い出したん？って思ったけど…
…きっと、こんな感じで、おんなじ様に告白されたんやないやろか
でも俺は、
亮とおんなじ事は出来ない。
青「……大倉」
俺は、ぶらんと落としていた両手を大倉の背中に回すと
青「ごめん…でも、好きなってくれてありがとう」
って、
それだけは伝えた
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年4月2日 11時
