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「安田、メダル受け取ったか？」
「特進がワンツーやなんて今年の２年は有望株やな」
へ？
あら、俺、１位？
緑「…は、はぁ、やす、速いなあ」
あ、大倉
て事は大倉が２位か
青「ふふふ」
あー、疲れた。
芝生を見つけて寝転がると、目の前に立った大倉が巨人に見える
青「ふふふ…」
緑「俺、やすのその笑い方好きやわ」
青「へー？」
緑「……///」
あ、また照れた。大倉て、照れ屋やねんな
青「ありがと」
緑「？」
青「先導がおったから目標が出来た。１位取れたん、大倉のおかげや」
緑「そんな事…」
黄「おーーーい、章ちゃんーー」
足元から現れた亮は、俺の横に倒れこんで、ゼイゼイ言うてる
青「今、ゴール？」
黄「な、…腹立つ言い方やなあ、一生懸命走って来たのに」
青「ゴメン。でも、亮、あんなに体力なかったっけ？」
黄「いや、俺もそれ思ったんやけど、間違いなく体力落ちてるわ」
どれどれ。
汗で張り付いる亮のTシャツをペロッとめくって
青「お腹が出て来たとかではなさそうやな」
黄「もう！なんやねんそれ！」
橙「…な、何やってるん///」
あ、タヌキ
亮のお腹見て真っ赤になってる
青「丸、顔赤ない？」
橙「へ、あ、ひ、日焼けかな！？」
ふーん
黄「丸、今、ゴールなん？」
青「おんなじ事、聞いてるやない」
緑「はは、」
黄「わ、びっくり。大倉が笑った」
緑「あ///」
大倉はまた照れて下を向く
黄「お前なぁ、もういい加減転校生やからって遠慮するんやめろや。普通にしとったらええねん、普通に。なぁ、章ちゃん？」
青「せやね」
橙「僕もそう思うで？」
緑「…ありがとう」
黄「どうしたしまして…って言うか」
亮はガバっと起き上がると、大倉が後ろ手に隠していた銀メダルを見つけて「二度びっくり」て
黄「お前２位なん？走るんも速いん？」
青「天は三物を与えたみたいやな」
橙「ええなあ、足速いのて憧れるわ。僕なんて走る前からブービー確実やから、元素記号復習しながらゆっくり走ってたのに」
…すげえ(汗)
俺、こんなヤツに挑戦するんや。…もっともっと頑張らな
かくして
この湖畔マラソンを機に、大倉との仲が深まり、俺らは４人でつるむようになった
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年4月2日 11時
