３月 ボクんち ページ43
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そんなワケで。
急遽おとうさんとおかあさんの部屋に転がり込んで一晩を過ごしたんやけど…
「目ぇ腫れてる…///」
しゃーないか、めっちゃ泣いたし。…ていうか、目瞑ってるのに自然と涙が溢れてきて止まらんかってん！///
「あーあー、鼻も赤いしめっちゃブサイク」
「ブサイクは生まれつきや諦め」
「おかあさんっ///」
「おはようさん」
「おはっ、おはよっ。顔洗うん？代わるわ」
「あと小一時間で出るからな」
「うん」
…とうとうお別れの時が来てしまった。
あんなに憧れた東京に来たのに、こんなにモヤモヤするなんて
「章大…」
「は、はいっ、なに？おとうさん」
「ま、頑張れ」
「あー、、うん。頑張る。…あの、おとうさん？」
「んー？」
「ありがとう」
「うん」
「…これから、おかあさんとふたりっきりやね」
「それを言うな(汗)」
「なにふたりでコソコソ話てん？Σあ、また私の悪口か？」
「ちゃうよっ！///ねー、おとうさん！」
「ちゃうちゃうー」
「ホンマかいな怪しいなぁ。…あれ、おとうさん、靴下は？章大も、カバンひっくり返ったままやんか！」
最後までヤイヤイ言われながら時間ギリギリにチェックアウトして、ロビーでこれから観光しつつ帰路に着くみんなと落ち合う
『いよいよお別れやな、寂しなるわ』
『身体に気をつけて』
『学校頑張りや』
「はい。ありがとうございます。…その、僕が居なくなった後、おかあさんのことよろしくお願いします」
ペコリと頭を下げると拍手が起こって、他のお客さんが何事かって見てるし///
「は、はよ駐車場行こう(汗)」
『ほなな〜』
『さよなら、章大先生！』
「先生はやめてくださいっ(汗)」
次々と出ていく車。最後の車は僕が乗ってきたレンタカーで。おかあさんにもおとうさんにも言いたいこといっぱいあったのに、窓閉めっぱなしで大口開いて「バイバーイ」やって
「なんやのんそれ(汗)」
まぁ、こんなんも僕んちらしくていいんかな。なんて。
腫れた目を隠しつつ、とりあえず自分ちに帰って。何気なくに冷凍庫を開けたら
「Σ！！」
…おにぎり入ってる///
「…、、、」
…僕ってひょっとしたらマザコンなんかな？
「……おか、さんっ、…うっ、…おかあさん(涙)」
冷たいおにぎり抱えて思いっきり泣いてしもた///
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年10月27日 21時
