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おばちゃんらに背中を押されて喫茶店のドアを開くと、一斉にクラッカーが鳴り響いてビックリ
そして、人の多さにビックリして
『章大くん卒業おめでとう』って垂れ幕を見てまたまたビックリ！！
「あの、…あの、えっと、マスターこれって(汗)」
『書いてある通り、章大の卒業おめでとうの会、プラス壮行会ってとこかな？』
「ええー！そんな、ええー？！ちょ、おかあさんっ(汗)」
「そら私も勿体ないって全力で断ったよ。けど皆さんが是非にって言うて下さって」
『章大くんにはお世話になったしな』
『なんかお礼したかったんよ』
「そういうワケやから、甘えさせてもらいなさい」
「…そんな！……そんな、お世話やなんてとんでもない！…こちらこそ、…お世話になりっぱなしで、…ありがとう、…ございますっ(涙)」
『いや！章大くん泣いてはる？！』
『まだ早いで(汗)』
『せやせや、泣くならこれ見てから泣いて！』
『ウチらからのプレゼント』
運ばれてきたのは何の変哲もないスーパーのビニール袋。ん、ネギが飛び出してる？
『いや、ネギやなくて、経木の中見てみ？』
「経木？」
…ん？…これは、……もしかして///
「わーーーー！めっっっちゃキレイで高そうなお肉！！え、え？ちょっと待ってちょっと待って！コレって…///」
「あんた今朝、すき焼きって言うたやろ？」
「言うた！///」
「だから、すき焼きパーティーや。ほら皆さんにお礼言うて」
「みなさん！！ありがとうございます！！めちゃくちゃ嬉しいでーす！///」
「…ゲンキンやねんから、恥ずかしいわ///」
「えへへへ///」
『いやいや男の子はこれくらい元気な方がええww』
『章大くん、いっぱい食べや』
「はいっ///」
『精つけて明日の引っ越し頑張らなあかんもんな』
「…あ。」
そうやった。…明日は引っ越し
『ウチらも手伝いに行くからな』
『アタシ海苔巻き作っていくわ』
『ほな、ウチは稲荷こしらえようか？』
『マスター、サンドイッチ差し入れてぇな』
『…ええけど、ピクニックちゃうんやで？』
『あ、そうやった！』
『『あははははっ』』
…僕のために集まってくれた人たちが幸せそうに笑ってるのに、当の本人はやるせない気持ちでいっぱいやった
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年10月27日 21時
