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万年帰宅部。彼女なし歴＝年齢。そして告白されるような柄でもないこの僕が、卒業生の中で一番デカくて一番目立つ花束を抱えて教室に戻ったもんやから、みんなの格好の餌食になってしまって…、ホンマ、えらい目にあった！///
中でも一番対応に困ったのが、校門で待ってたおかあさん
花束抱えた僕を見て
「………」
「いや、せめてなんか言うて///」
「だってアンタそれ！///…オンナノコにもらったんか？///」
「ウキウキしてるところ悪いけど、違う」
「照れんでええがな///」
「照れてないしっ、もーいいやん！///」
「いいことあるかいな！…全く冴えんアンタにこんな立派な花くれるやなんて、親としてお礼の一つも…
「だからぁー///」
『まぁ、まぁ、まぁ、まぁ！』
『奥さんそのくらいにしといたりーな』
『なんぼ息子やいうても言いにくい話もあるて』
おかあさんの後ろから顔を出したんは、婦人会のおばちゃんと、喫茶店の常連さん。それに、あれは…、いちご摘み一緒にやったパートのおばちゃんやん
けど、なんで？…みんな卒業式には縁遠そうやのに
「あの、…こんにちわ。いつも母がお世話になってます」
『こんにちわ章大くん』
『久しぶりやねえ』
『卒業おめでとう』
「あ、ありがとうございます///…えっと、…今日はなんの集まりですか？」
『…ふふふ、ナイショ』
「内緒？？」
『いやいや待って、奥さん！もうこんな時間！』
「あれ、ほんまに。…すいません、相変わらず鈍臭い子で(汗)ほれ、章大、行くで」
「行くって？」
「裏の鈴木さんち。車停めさせてもらってるねん」
「や、でも、僕、自転車！」
「安心しい。あれは回収済みや」
「か、回収！？」
「田中さんの軽トラに乗せて運んどいたから」
「何処に？」
「うちに」
「はぁ？…ちょ、ちゃんと説明して！そこまでして僕、何処に連れて行かれるん？！」
「だから鈴木さんち…」
「そうじゃなくて、その先！！」
「マスターの所や！」
…ああ、、、///
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年10月27日 21時
