４月 アナタと散歩 ページ34
青side
「あそこめっちゃきれい！」
川っぺりの遊歩道にある花壇。色とりどりの花。
これは是非カメラに収めよう！と、スマホを構えたのは良いけれど…、どれもこれも凛としてて
「ちゃんと撮らな花に『失礼』て怒られそう。…緊張してまう」
「なんやそれww」
「だってうちの田舎とは違ってココは整備されてるやん？て、事は、誰かの意図がある寄せ植えであって、それを雑に切り取って撮ったら世界観が変わってしまうわけやし…」
「むづかしいむづかしいっ！そんなごちゃごちゃ考えんと、好きなように撮ったらええねん(汗)」
ずんっと僕の前に割り込んだ大倉は、カメラ構えて何枚かシャッター切って
「ほれっ、見てみ？」
「どれどれ？…わぁ、いいやん！さすが大倉。…てか、さすが高級カメラ？」
「カメラのおかげちゃうわっ！腕や、腕！！…そんな事言う子には朝ごはん食べさせませんっ！」
「わぁー、それないわぁ！美味しいモーニング食べさせたるって言うから講義ひとつすっぽかして付いてきたのにぃ！」
「無理くり誘ったんでもないやん。『まだおるん？あー腹減った。せや美味しいモーニングでも食べに行くー？』て言うただけやし〜。…だいたい、まだGWにもなってないのにほんまにサボるて家の人が聞いたら泣くで？」
「…あははは、それは、、面目ない///」
そうなのです。
憧れの東京ライフがスタートしてるんです。
とはいえこっち来るまでも、学校が始まってからも、ずーっとバタバタしてて、…それがようやく「落ち着いてきたかなー」なんて話してた矢先に寝坊して//
「んもー！！なんで僕ってこーなーん！？(涙)」
それでもさ、スマホ握って喚いてたら、横で寝てた大倉が起きて、カフェに誘われるくだりになるんやから、寝坊もするもんや///なぁーんて////
「…ふふww///」
カフェまでの道を大倉とのんびり散歩。
まるで夢のような生活。ドラマみたいな毎日を満喫してまーす///
え？
間、端折り過ぎ？
なにをそんなにバタバタしてたかって？
…んー、今になって思い起こせばなんて事ないんやけど、
例えば…
………
……
…
..
.
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年10月27日 21時
